移民のストーリーとしても
家族のストーリーとしても
成長のストーリーとしても
笑いも涙も心底から湧いて
ポカポカ温かい映画だった
そして何よりも伝わってくるのは
にこいちLove & Powerの統合プロセス
親の期待に無自覚に応えようとし続けてきた結果
抑圧された情熱の裏返しとしての怒りが暴発してはじめて
エンバーの本当の自分はどう在りたいかの旅路が始まり
自分とはまったく違う性質を持ったウェイドに出逢って励まされて
自分の生まれ持った才能を愛から受け入れて本来の自分の姿に近付いていく
ウェイドもまた恵まれた家庭環境と過保護気味なお母さんに守られてきた結果
職を転々しながら穏やかな日常に甘んじていたところから
自分とはまったく違う性質を持ったエンバーに出逢って
自分のパワーを自覚的に使い始めて創りたい未来を創っていく
自分がなくなっちゃうかもしれない恐怖を感じながらも
それでもやってみようよって手を重ね合って繋いでいく
２人の姿はあまりにも美しかった
P.s.
２人が旅立つ前に親と交わす맞절のシーンは胸が熱くなった
コリアンアメリカン二世の監督が所々に散りばめているこのような感性も見所だった
230913 Elemental @ TOHO CINEMAS Roppongi Hills
