けー

ザ・スカルズ 髑髏(ドクロ)の誓いのけーのネタバレレビュー・内容・結末

1.9

このレビューはネタバレを含みます

勝ち組になるために秘密結社スカルズへの入社テストをがんばったらとんでもない目にあうっていう話。

低所得層の家庭で育ったルークは努力して大学に入学。弁護士を目指すが学生ローンの返済金を稼ぐため学生食堂でアルバイトをしている。

ボート部のエースであるルークは有望株であると秘密結社スカルズのスカウトマンの目をひく。 スカルズの伝統は古くCIAの創始メンバーに選ばれたものもいる。議員や企業のトップなどメンバーのOGはアメリカの重要ポジションにいることもあって、スカルズに入ればホワイトカラーの出世道を約束されたも同然でルークはひそかに憧れていた。ある日、スカルズから入団テストへの招待状が届く。

富裕層出身で先祖代々の身元がはっきりしている成績優秀者がCIAにスカウトされるという話は他のドラマか映画でもみたことがある。
欧米の大学に存在する秘密結社の存在も映画やドラマで時に登場するが、いまいちその結束力というか拘束力がよくわからない。

まぁ実際はまさかこの映画ほど胡散臭いわけでもないのだろうけれども。

ルークが入団テストをクリアしていく途中でコンビを組んだケレブが過失でルークのルームメイトで新聞部の友人を死なせてしまったにも関わらず自殺で片付けられてしまい、そのことに納得できずルークは真実を暴く証拠を手に入れようとする。

このケレブというのがスカルズの団長の息子でその団長の座を狙うメンバーの思惑もからんできたりするのだけれど、まぁ秘密結社というわりには情報セキュリティの甘さがひどすぎて。そんなにばれたらこまるんだったらテスト段階で組織の秘密を明らかにしすぎだろうとか思ったり、ケレブとルークはソウルメイトとして結社側から組まされるのだけれど、だからといって特別な絆や友情が生まれるのでもなく。
そもそもいきなりソウルメイトにされても信頼関係を築くのって難しそうな気がする。結局お互い弱みを握りあい裏切らないように見張りあっている関係というだけなのかもしれないな。

ケレブは甘やかされて育ったおぼっちゃんで世間知らずもいいところなのだけれど、パパンのいいなりなおバカさんであるというところをさっ引けば特に悪いやつでもない。

立場の違いを超えて生まれた友情とかがあれば最後の決闘も盛り上がるのかもしれないけれど。
ルークもイイやつというよりはしたたかなヤツなので。
ケレブなんてルークにかかったら赤子の手をひねるよりも簡単にどうにかできちゃう感じで。いろいろ起こったようでありながらこの二人の間には実は何も起こっていないのでいざ決闘といったところでなんのケミストリーも起こらないっていう。

しかもなんだかんだと最後の正義の鉄槌はケレブが下したような気がしないでもない。
ルークはこんな秘密結社にはいらなくたって成功できるたくましさと頭の良さとしたたかさがあるから、最初に誘われた時に入団テストに参加しなきゃよかったんじゃん。

この映画、なにげにシリーズものになっていたっていうのもなんだかビックリ。
ティーンズ向け映画としてはちょうどいい感じのフォーマットなのかしら。


まぁそれはさておき、

ケレブを演じていたのがポール・ウォーカー。監督がロブ・コーエン。プロデューサーがニール・モリッツ。

ニール・モリッツとロブ・コーエン監督がここでポール・ウォーカーに目をつけてくれたおかげで「ワールド・スピード」シリーズが生まれることとなる。


おお、今気がついた。
ルークやってた人、フリンジのピーターだったのか!
けー

けー