「学校が子供たちの命の最期の場所になってはならない」
この言葉の重みと、大川小のみならず、いじめ問題など全てのことに言える発言。
3月に大川小学校震災遺構を訪問し、もっと知りたいと思って本作を鑑賞し、そのあと「津波の霊たち」を読んだ。
本作を鑑賞したあとに監督が、裁判を闘った遺族たちにフォーカスをしているが、遺族の間にも立場は様々であり、決して彼らが大川小学校遺族代表ではないと言っていた。それを、なんとなく理解しようとはしても、どうしてもこの裁判に出てきた遺族たちが、代表のように思えてしまうが、鑑賞後に「津波の霊たち」を読んで、やっと立場が様々であることが伺えた。
今作では遺族と行政のやりとりを映像で見ることが出来るが、本当に行政の対応が情けなかった、、、、誠実さが見えないし、メンツを保とうとしてるのが透けて見えてしまって、、、、これが体制側のマニュアル通りの対応なんだなと。
そこにそれぞれが、それぞれの痛みを抱えながらも、何があったのかを明らかにしたいという想いで立ち向かっていった彼らもすごいし、同時に裁判には出てこなかった遺族もそれぞれの場所で葛藤し、また闘っていたのだろうなと思う。