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酔拳2のmatchypotterのレビュー・感想・評価

酔拳2(1994年製作の映画)
4.0
割と間髪開けずに続編。

素朴で純粋な1よりもこっちの方がエンタメ感とコメディ感が増し、家族の絆となんやかんやで“弱気を助け、強きを挫く”のわかりやすいストーリーライン。

さすが90年代。
前作からわざわざ15年以上も時を経て作っただけあってとても見所が多く、最初から最後まで全く見飽きない。

だからか、以前の民放の◯◯洋画劇場でかかるのは1よりもこの2作目の方が多かったイメージで、個人的にも『酔拳』と言えばこっちの印象のほうが強い。

ジャッキーも脂が乗っててまさに全盛期の一幕。
どの戦いもキレッキレで、ちゃめっ気を忘れず。だけど、話は意外と深刻だったり、常に背水の陣だったり、かなりコテンパンに打ちのめされたりしてハード。

イギリス統治の香港が背景。
彼らの一家が住む一帯の土地の利権に目をつけた政府の黒幕。
製鉄所を起点に、利権を奪いにくる政府とその犬たちとの水面下で争いが激化していく。

前作は己との戦いも経て“酔拳”を極めるストーリーだったが、今回はその力をさらに昇華させて、さらに大きく調子に乗った挙句に混乱を招いて絶望と挫折を経て強気を挫く物語。

少しずつ陰謀が忍び寄り、相手にしていくことでどんどん渦中に引きづり込まれていくジャッキー、フェイウォン。

その過程で地元の武闘家仲間とも共闘していくプロットがアツい。
最初に現れて、途中で活躍するおっさん軍人武闘家。彼との共闘シーンが激アツ。
あの大量な敵を相手にたった2人だけで挑む勇ましい姿、あの竹の棍棒の手捌き、最高。

あの戦いで、色々と何かが目覚める。
しかし、色々やり過ぎて、事態は悪化し、“酔拳”、酒を飲むことをやめるフェイウォン。

それが最後にかけて封じ込んでた力を爆発させるクライマックスがさらに超絶アツい。
そんなもんを飲んで爆発させるって、まさに物理的に人間として爆発してる。

あの足技がハンパないラスボスvs“酔拳”とのバトル。
竹の棍棒シーンとセットでカンフーアクションの金字塔と言わざるを得ない最高のシーンの数々。

裸で宙吊り、火だるまになったり、燃えたぎる石炭の上、、、ジャッキーの体の張り具合と気合いが終始漲りまくってて、滾る。めちゃ滾る。

これはもう必見。めちゃくちゃ見応えあり。
ガッツリガチの武闘派アクションだが、ワクワク笑いも誘いながら存分にエンターテインメントを突っ走る、『酔拳Ⅱ』、名作。

最後の“シャボン玉”は一度観たら忘れられず、何回観ても面白い。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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