トルーマンバロウズ

ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマスのトルーマンバロウズのレビュー・感想・評価

3.4
町で有名な動物一座フィーブルズは看板女優のカバのハイジを筆頭に確実に人気を獲得していた。
明るく華やかなイメージの一座であったが裏ではセックス、ドラッグ、ドロドロな浮気などかなりヤバい一面を持っているのであった・・・・。

ピーター・ジャクソン監督の動物一座フィーブルズをめぐるブラックかつ過激なマペット劇。
表向きは明るく華やかで子供向けな感じの劇団が、裏ではドラッグで金儲けしたりなどブラックの面を強調して描けているのはジャクソン監督らしさある過激な作品に仕上がっていた。
登場するキャラクターが皆個性的でセックスのしすぎで性病にかかってしまったウサギやベトナム戦争のトラウマが忘れられずドラッグに溺れるカエル、目立ちたがりなキツネなどどいつもこいつも一癖あってなかなか魅力的であった。
若干中盤の展開が中だるみしている感じはあったがクライマックスのカバによる殺戮は迫力があり、全体的にブラックなセサミストリートといったテイストの怪作であった。