ヤマニシ

ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマスのヤマニシのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 ポップな見た目に反してお下劣な要素が多い。まあ最近はそういう見た目とストーリーのギャップを狙った作品はそこまで珍しくもない気もするが。(特にアニメでは。オッドタクシーとかまさしくそんな感じ。)この映画はある意味で定番というかベタを外さないせいか(プロデューサーとスター女優、若い女性の痴情のもつれとか芸能人の薬物乱用とか)、テンポがよくサクサク見れる。全体の尺もそこまで長くないし。ベタを外さないことを意識しているせいか、そこまで個々のエピソードに深入りするわけではなくあっさりと終わるのもよかった。汚い液体がいっぱい飛び散るシーンはブレインデッドでもあったけど、そういうのがお好きな監督なんですね。ラストの銃を乱射するシーンはすごいおバカな感じだけど、映画としてのわかりやすい見せ場を用意していてよかった。なんでいきなりコマンドーみたいになるんだ。エンドロールのときの生き残ったやつのその後に触れてるのはそれっぽい演出で面白かったが、あそこまでの虐殺をしておいて10年は無理じゃない?と思ったけど作中では生き物の命が大分軽んじられている描写が多かったので、案外そんなものなのかもしれない。
 中古のDVDがめちゃくちゃプレミアがついていて2万円した。流石にそこまでの価値があったかというと自信はないが、まあ見れてよかった。
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