柊渚

黒いチューリップの柊渚のレビュー・感想・評価

黒いチューリップ(1963年製作の映画)
3.5
アラン・ドロンが一人二役で双子を演じ、
その美しさに眼福なフランスの冒険活劇。

フランス革命前夜、上流階級を襲って財宝を強奪する義賊「黒いチューリップ」を名乗っていたギヨーム。しかし、あるとき頬に傷を負った彼は表立って動けなくなり、代役として双子の弟ジュリアンを呼び寄せる…といったお話。

フランス革命を題材にしたものって暗くシリアスになりそうなものだけど、貴族と平民の不和がコミカルに描かれているためコメディ色が強く、でもフランス革命の本質的な部分はきちんと押さえられています。昔の作品ですが、現代の感覚で観ても十分楽しめました。


しかし見所は何と言っても双子を演じるアラン・ドロン(″ノдノ)
逞しく野性味溢れるクールな兄ギヨーム
純真でちょっと弱気な弟ジュリアン

この真逆とも言える性格の双子を見事に演じ分けるアラン・ドロンの幅広い演技力や多彩な表情とともに素敵な兄弟愛もしっかり堪能…!
兄さんのツンデレ具合と兄さん大好きっ子な弟がとにかく可愛い…。


初めてアラン・ドロン作品を観ましたが、
「世界一の美男子」という代名詞に
なるほど納得です( ˘ω˘ )
どの角度から見ても完璧なほどに端正な顔立ちをしていらっしゃって、欲にまみれた貴族たちの中においては雲一つない真っ青な空を映したような透き通った瞳がとても綺麗で一際際立つ。

彼が愛馬に対して恭しく跪き鼻先に触れるだけの口付けをするシーンは美しすぎて変な声が出ました。
柊渚

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