とても陰湿な村嫌映画だった。テンポが良かったし、チープになりがちなゴアも恐れずに直接描写していて思い切りが良い。
だが頭カチ割りシーンは唐突だったな、「やっぱね!」という感じの展開ではあったが、しかし個人的には嫌いじゃない。
一方で序盤の音楽が大袈裟すぎて若干萎えてしまった。作品のスケールと音楽があってないような印象だった。
そういえば映画ライターの高橋ヨシキさんが以前、「目を潰すなどの描写は見ることへの攻撃、つまりは目を通して今映画を観ている観客に対する攻撃でもある」と言っていた。本作では目から血が流れる、眼球が飛び出る、瞼を縫う、など、目に対する痛みが伴う演出が多かったのが印象的だった。意識して観客に痛みを求めているのかもしれない。