ねむろう

プレイヤーズ・トークのねむろうのネタバレレビュー・内容・結末

プレイヤーズ・トーク(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

2023新作_173


クリスマスに聞こえてくるのは
鈴の音だけじゃねえんだよ


【簡単なあらすじ】
クリスマス。業界人が集うとある会員制バー。常連客の映画監督、並木道夫がここで待ち合わせるのは、脚本家、新人俳優、プロデューサー、助監督、ベテラン女優に新人女優。一癖も二癖もあるギョーカイ人たちの会話をつまみに酒が進んだ並木だったが・・・。



【ここがいいね!】
主に3つの、それぞれ5分ぐらい話が一つのバーの中で展開していくわけですが、それぞれがそれぞれに、映画業界・芸能業界への皮肉や批判を帯びながら、さらにコロナという全ての人に降りかかったものを踏まえた上で語られる作品でした。
若干「芝居がかった演技」が目立っていましたが、もしかしたらそこも意図されていたのかもしれません。そのあたりがむしろ戯画化され、取り立てて語られていく中で、「この業界、なんかおかしくないか!?」というメッセージ性をむしろ強く含ませていたのかなと感じました。



【ここがう~ん……(私の勉強不足)】
短い作品でしたので、そんなにツッコミどころはないわけですが、実際の芸能業界はどういう状況にあるのかというところは気になりますし、そして話題にもあったコロナによってどういう変化があったのかというところは、もう少し会話を通してまさに「プレイヤーズトーク」を通して知りたいところだったかなと感じます。



【ざっくり感想】
『北風だったり、太陽だったり』(2023)との同時上映で鑑賞したため、非常にこちらもミニマムで、その中にメッセージ性も込められていて見応えのある短編でした。
最後の最後に、並木(主演&監督)がカメラに向かって長口上を言う場面がありますが、それがたくさんの芸能業界の人に伝わってほしいですし、それを消費するこちら側(見ている観客側)も噛みしめないといけない言葉として襲いかかってきました。


主演&監督の森岡龍さんが、元ジャニーズの今井翼さんにしか見えなくて、頭が混乱しました……。
あと、豊原功補さんの「あれ」が聞けて、大満足です!
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