コーディー

最後まで行くのコーディーのレビュー・感想・評価

最後まで行く(2023年製作の映画)
3.8
韓国版の脚本から大胆に拡げ、最悪から抜け出せない男の物語にもう一つ二つ狂気と哀愁を加えた拡大リメイク。
それでいて細部は忠実だったり、オリジナルに劣らぬ岡田准一の利己的な不良刑事ぶりも冒頭10秒で伝わるw強いて言えばアクションが単調やけどノワール感もまずまず、面白い!

クズだが悪人ではない男の足掻きをひたすら顔芸で魅せる岡田君のダサさが新鮮やしw徐々に抑えられぬ本性を覗かせる綾野剛の圧も良い!
ただ藤井監督はやっぱ真面目やな〜って印象やしプロット全てに感情や意味を込める感じが少し煩いwなので個人的には不謹慎や軽薄で突っ切った韓国版の方が断然好き。

ドラマの厚みが増した分、得体が知れたしw序盤の切迫感やいよいよ策が尽きるスリルも弱まったと思う。
説明的なシーンも割と気になったし、緊張や不穏を煽るカメラアングルやノンストップ感も圧倒的に本家が好み。てかスリラーとして完成されてたんやなって改めて…なのでこの切り口の改編にも納得。