コーディーさんの映画レビュー・感想・評価

コーディー

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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.3

言葉と心の不一致。予期せぬ妊娠を機にそれまで相手への好意で埋める事の出来た溝の修復が追いつかなくなる。そんな思い遣りがいつしか独り善がりに変わる様子を時間を交差させ描く残酷さ。ふと漏れる溜め息が覗き見>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

健康状態に関わらず75歳以上なら誰でも死の手助けを受けられる制度。任意選択という一見すると尊厳を守るシステムの体裁と本質。社会における高齢者の居心地、疎外と受容を淡々と捉えながらも決して無視できない人>>続きを読む

EMMA エマ(2020年製作の映画)

4.1

家庭教師の縁結びを取持ったことですっかり友人の恋の指南に夢中なエマ。少し利己的で世話焼きな良家の娘が優雅な恋の戯れを通し己の未熟を知る…
19世紀イギリスの品位や階級、様式美に包まれながらも恋煩いはい
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.8

捕虜収容所からマンCのGKへ。
元ドイツ兵トラウトマンが〝戦争犯罪=己の評価〟という抗議や非難を浴びながらも謙虚さや何より心揺さぶるプレーで赦しを得ていく…戦争が人間性を曇らせる中でロマンスやスポーツ
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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

4.0

地球にはまだピッコロ&悟飯がいる!

そんな最強師弟の絆は娘パンちゃんにもしっかり受け継がれ、更に愛◦MAX!悟空ベジに頼らずとも最前線で輝く2人の闘いにもう嬉しくて泣いた…
まさかのRR軍新兵器を前
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.6

泳げない大学教授◦小鳥遊が恐る恐る通い始める水泳教室。大学で哲学を教え、理屈や脈絡を重んじる彼が42歳にして克服しようとする理由。そこにはカナヅチだけではない脈絡が…
と、ほのぼのレッスンから切実さを
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恋は光(2022年製作の映画)

4.0

試写会で鑑賞。

恋する女性が光って視える西条と3人の女性による恋模様、と考察。可視化により更に定義が難しくなる恋とやらw衝動や理性など芽生える感情も人それぞれ。そんなキラキラに反した論理的言及が妙に
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

久しぶりにこんなシンドイ映画観た。けどやっぱこの監督の映画好き!

富裕層と貧困層を隔てる壁がクーデターにより脆くも崩され、人間の社会はある日終焉を迎える。
そんな〝新たな秩序=地獄へようこそ〟な緊張
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

4.0

ガンダム映画史上屈指の出来&ライトな作り!
やっぱファーストガンダムがいっちゃんカッケェわ。

テレビ版30分弱の物語に戦争の悲哀や心をより一層滲ませる良質な脚本。何のために戦うのか?に惑うアムロがこ
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息子の面影(2020年製作の映画)

4.1

メキシコ国境付近で失踪した息子の行方を追う母の旅路。
最低限の対話、静寂の中で恐れに晒される母の肖像を捉え、この国の危機的状況だけが情報として映される…先の見えない暗闇を行く誰でもない人々の背中から漂
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犬王(2021年製作の映画)

3.5

平家の呪いに憑かれ盲目となった琵琶法師◦友魚と異形の猿楽師◦犬王により語られ舞われる狂騒レクイエム!
心と音で讃え合う二人が穢れを祓うが如く室町に轟かせる魂のロック。なんやけど…少しモダン過ぎと言うか
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

いや〜最高!

時代遅れと言われようとルールに縛られない無謀な彼がまだ海軍にいた事に開始5分で泣いたw
けど郷愁に浸るのではなく、若きパイロット達と今なお進化しようとする謙虚さが教官には落ち着けない生
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整形水(2020年製作の映画)

3.4

自在に理想の美を手にすることの出来る整形水により欲望のタガが外れていく主人公イェジ。完璧な外見による逆転人生と引き換えに心を蝕む副作用。と、グロテスク。
ルッキズム批判を絡めながらも〝外見より中身〟と
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トップガン(1986年製作の映画)

3.8

新作に向けて復習鑑賞。

紛れもない80年代ポップカルチャーの最高峰、威勢の良いアメリカをマーヴェリックに重ねジェットエンジンで死線に挑む!トムのキラキラ笑顔とロマンス、そして派手なドッグファイトに彩
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大河への道(2022年製作の映画)

3.7

千葉県香取市の観光振興の為、この地が誇る偉人◦伊能忠敬を大河ドラマへ〜!が、偉業の裏に隠された真実にシナリオは難航する…
地図完成させてないの?から始まる緩〜い物語に、決して教科書では語られない人々の
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.2

天才監督と同放送枠で争う事になった新人アニメ監督◦斎藤瞳。作品の質や話題性、視聴率など業界の摩擦は色々あれど〝誰かに届け〟という想いで結束していく熱量と妥協許さぬ覇権に賭ける想い!リアルな世界に響く虚>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.5

幼い頃にクルド難民の父と共に日本に渡ったサーリャが努力を重ねて育んできたアイデンティティ。そんなようやく出会えた〝私〟が今尚、背負わされるこの国の制度の現実。何度も打ちひしがれ、それでも懸命に光を求め>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

誰にも許されない更紗と文の交感。恋愛とも共依存とも違う自由を求め彷徨った末のここにしかない癒し。そんな説明しようない交わりを〝気持ち悪い〟と切捨てる事の気持ち悪さ。醜悪には目を逸らすくせに傷付きながら>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

地球に降り立つ銀色の巨人にあらゆる面で圧倒される人類。そんな未知との遭遇てんこ盛りな状況で人は何を選び前へ進むのか?と言う難題をシリアスじゃなくポジティブに描く空想感。程良いレトロと真っ直ぐなメッセー>>続きを読む

インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

3.7

インフル感染により意識が朦朧とする中で現実と幻覚の区別も曖昧になり無秩序状態に陥る男、と言うより社会!
鬱屈とした病が蔓延する世界、その回復への道は?と、混沌とするロシアを嘲りや皮肉、そして憂いを帯び
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.9

とても怪物とは思えぬ包容力や物腰の柔らかさ、けれど惨い方法で24人を殺害したという事実。そんな死刑囚◦榛村大和が訴える〝最後の1人は私じゃない〟という言葉を何故か拒めない!
彼の漆黒の瞳に映る深淵を覗
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

まず壊すのはサム・ライミ!ってぐらい監督の遊び場と化すMCU、何これw
そんなカオス世界でスティーヴンの傲慢さと脆さ、新たな一面まで魅せフェーズ4もしっかり前進させる!正に自在に次元を跨ぐ監督こそ至高
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手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

4.0

線路しかないのに駅のない村。から長時間かけ高校に通うジュンギョンが頑なにここに留まろうとする理由。
駅作りへの想いや、彼の類稀な才を見抜く自称ミューズwとの恋模様などポップな展開かと思いきや…物語は様
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.2

ラジオジャーナリストとして子供達の声を集めてきたジョニーが甥ジェシーとの時間を通して痛感する〝聞く〟と〝関わる〟の違い。
思いも寄らぬ行動に頭抱えつつも9歳の少年が整理出来ずにいる感情を学び触れていく
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パリ13区(2021年製作の映画)

4.5

パリを舞台にした華やかな恋愛劇。ではなく、どこか空虚な都会で親密な関係を求めるも簡単に繋がれるが故にSEXの先にあるのは愛ではなく、自我も揺らぐ人間模様…
そんなデジタル世代のカジュアルさが招く愛への
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.2

『アネット』観るまで、ほとんどこの兄弟の事を知らなかった自分にしたらバンドと言うより、もはや魔術師w
そんな神秘や独創性をエドガー・ライト監督は安易に紐解かず、彼らの人間性に迫るより〝奇妙な神話〟の語
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英雄の証明(2021年製作の映画)

4.2

借金と拾った金貨、善意と私欲のもつれがラヒムを抜け出せない迷宮へと誘う。
当然身から出た錆ではあるけどw些細な選択ミスが更なる跳ね返りを生む。そんな悪人ではない脆弱な心、彼のニヤけた表情が英雄でも詐欺
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ロスバンド(2018年製作の映画)

4.3

家庭の事情や恋心、将来に悩める4人が今までの意気地なしな自分とサヨナラする為にロック大会へ車を走らせる!
多難なノルウェー縦断の旅を通して互いの想いに触れ、バンドとして仲間として本物のクールで結束して
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アネット(2021年製作の映画)

4.0

自らを生贄として捧げ、客を笑い殺すコメディアン、ヘンリーが陥る自己破壊の境地。
操る者と操られる者、解放と拘束、そして愛の捻れによって崩壊していく残酷さ。救われるか殺されるか、どっちが笑える?な悲観極
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.8

更にニュートが控えめな役回りに置かれたりと、未だこれから感強めなシリーズ3作目。
けど宣戦布告により魔法省に暗雲立ち込める中、闇の勢力に対抗する善なる心を魔法動物やロマンス、血の誓いで結実させてく転換
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.9

異常な性的嗜好を満たそうと題名の受け身な言い回しに反して能動的に舞台を整えていく東山。一見生徒想いなイケメン教師が内に抱える歪み、溢れる欲望を飼い慣らしw虎視眈々!
けど冷静&周到、そして愛。が割と変
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.0

忘れる事も触れる事も怖くて、ここに留まるしかない真奈が向き合う親友すみれの不在。
その受け入れ方は人それぞれで明確な答えもないから残された者はそれが片面であろうと調律しながら見えない面に触れていく…
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モービウス(2022年製作の映画)

3.8

戯れ合いなしの硬派な作りに好感、楽しかったけど満を持して単体始動させるダークヒーローとしては薄味かな。
ただ血への渇望という制約が善にも悪にも傾く不穏、古典的な葛藤に映えるレトの役作りは完璧。粗めな紹
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.4

頭蓋にチタンを埋め込まれた彼女の暴力性。
けれどそんなものは本質ではなく、こちら側の概念の問題。そこから外れて漸くアレクシアが見えてくる…
そりゃ最初は呆気に取られたけどw性別や慣習からの離脱、老いに
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.9

欠けた心や揺らぎを感じつつも大人になるしかなかった陽が父の再婚、友情から恋心へと移る陸への想いなどを通して透明だった感情と向き合う。〝言えるわけない〟葛藤を少しずつ言葉にする。水やりも塩加減も難しいけ>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.1

何処にも適合できないまま嘲笑や屈辱に晒され彷徨う〝NITRAM〟が静寂の中で迎える制御不能。
疲弊する両親や傷みを和らげる出会いなど別の可能性を祈りながらも哀しき運命は史上最悪の銃乱射事件を止められな
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