コーディー

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のコーディーのレビュー・感想・評価

3.9
秒で昂る壮観な映像や娯楽性が増した剣闘士SHOW、さらには海戦仕様のコロッセオまで、リドリー•スコット監督86歳にして遊び心も満載で柔軟過ぎるw
まあ前作ありきな定型的な展開も多いけど、蛇足感を回避しながらローマ帝国を暴力と謀略と英雄譚で彩る物語は確かな満足感。
いや〜面白い!

沸き立つ怒りや感情面では前作のマキシマスに及ばないし、血筋による主人公ムーブもややマンガ的過ぎるw
けど豪華絢爛な映像と俳優陣が生み出す説得力にそんなのすっかり忘れて没入させられたし、虐げられながらも漂う気品、からの〜猿にも噛み付く猛々しさ、両面で魅せるメスカルがやはり素晴らしい!

けど、今作はそんな主人公を完全に食ってたデンゼルさんの独壇場だったし、単なる剣闘士厩舎のオーナーとして登場しながらも、どこにも属さずニヤニヤと様子を窺って楽しんでる感じに、もうシビれる!
と、良くも悪くもこの映画の品格を一人で高めてるような彼の存在感が凄過ぎたので、もう少しペドロ・パスカルとかにも分けて欲しかったなw

あとホアキンのコモドゥスに比べたらペラッペラやったけど、双子暴君もなかなかクセ強でよかった!