トム

神が描くは曲線でのトムのレビュー・感想・評価

神が描くは曲線で(2022年製作の映画)
4.1
◯あらすじ
1979年スペイン。
精神病院で自殺した青年の真相を追うために、精神病患者を装い、病院に潜入した女探偵の話。

◯感想
「嘘か本当か?」
オリオロ・パウロ監督は上質なミステリーを描くから、毎度期待している。

スペイン版「シャッターアイランド」という感じ。個人的にはシャッターアイランドより好き。

今回も緻密かつ濃密なミステリーで、
2転、3転、4転、と楽しませてくれた。

気持ちいいほどにミスリードひっかかったし、
オリオロ・パウロ監督の映画は改めて大好きだと感じた。

作品自体はそこまで派手ではないが、
精神病患者に大男や小男、双子などがいたりで、
非常にユニークで印象的。

主人公がいっていることも病院サイドがいっていることも、
どちらも信用できなくなる構成が素晴らしい。
鑑賞者は、どちらが本当のことをいっているのか?
その狭間に立ち、楽しむことになる。

推理系がお好きな人にオススメ!
トム

トム