◯あらすじ
1979年スペイン。
精神病院で自殺した青年の真相を追うために、精神病患者を装い、病院に潜入した女探偵の話。
◯感想
「嘘か本当か?」
オリオロ・パウロ監督は上質なミステリーを描くから、毎度期待している。
スペイン版「シャッターアイランド」という感じ。個人的にはシャッターアイランドより好き。
今回も緻密かつ濃密なミステリーで、
2転、3転、4転、と楽しませてくれた。
気持ちいいほどにミスリードひっかかったし、
オリオロ・パウロ監督の映画は改めて大好きだと感じた。
作品自体はそこまで派手ではないが、
精神病患者に大男や小男、双子などがいたりで、
非常にユニークで印象的。
主人公がいっていることも病院サイドがいっていることも、
どちらも信用できなくなる構成が素晴らしい。
鑑賞者は、どちらが本当のことをいっているのか?
その狭間に立ち、楽しむことになる。
推理系がお好きな人にオススメ!