Paula

シック・オブ・マイセルフのPaulaのネタバレレビュー・内容・結末

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

承認欲求型ナルシズム思考は女性のサガなのよね~ぇ。
それと、"かまってちゃん症候群" に限らず人は噓をつく。
「私、嘘をつかないから~ぁ。エヘッ」なんてね?

ところで女性のウソについて先日、エルヴィスの曲の題名と同じ映画『Are You Lonesome Tonight?』を見たけどあまり映画とは直接は関係がなかったけど、彼の曲がヒットした一つの理由が彼が歌の途中で挟む "語り" の部分が際立っていて、また成功の理由とされている。ほんの一部を載せてみました。

Honey, you lied when you said you
loved me
And I had no cause to doubt you
But I'd rather go on hearing your lies
Than to go on living without you
シェイクスピアのロムコム『As You Like It』をお手本にしていると言われている。ついでに載せるとウイリアムさんは、このようにも語っている。

All the world’s a stage, and all the men
and women merely players. They have
their exits and their entrances, and one
man in his time plays many parts.
なんてね?

この世は舞台とするなら悲劇のヒロイン・シグネは薬の副作用を利用して自分自身を傷つける自傷行為に夢中ってか? ...ところで
ジェームズ・リプトンがMCを務めていた "Inside the Actors Studio" というテレビ番組でアンジェリーナ・ジョリーが10代の頃、自傷行為を繰り返していたと吐露した時は何か言い知れない不安感を覚えたけれど... そして

嘘につきものなのが "side step"
それを許せるのか? 反対にそうではないのか?
それは嘘をついた人への愛情度を示すリトマス試験紙...💕
映画もラストに試験紙の結果が出ています。
エルヴィスさんは彼女のそれを許せなかったらしいけど、もう一人いる。アンクレールからモンプチと呼ばれたハンガリーから来た画学生の青年。個人的なことで恐縮するけど「第四の壁」を破った初めて見る映画となっている。
それはセンチメンタリズムを象徴する映画『モンプチ わたしの可愛い人(1957年)』

たとえ「ボディホラーの吐き気を催すドラマの形をした社会風刺」と言われても
映画の冒頭、犬にかまれた人を助けたことからヒントを得たシグネ...その彼女の着ていた白のブラウスがショッキング・ピンクの血で染まるけれども鉄分を含む血は乾けば茶色っぽい黒に変色するところを知ってか知らずかは分からないけれどもいつまでたっても色はショッキング・ピンクのまま。始めは違和感しかなかったけれど薬の副作用でグロテスクな彼女の顔なのに何故か奇麗とは言わないまでも普通に見ることができるギミックに仕上げれていて、付け加えるように彼女の無慈悲な父親と不誠実な友人が教会のドア前で追い返されるのを想像すると、彼氏とのエッチがヒートアップするバカバカしいプロットもあり、彼女シグネが度々見る妄想を含めて製作者による魅力的で不快感をあおる演出だけでなく、全編を通じて美的なこだわりだと理解することに。

理解者に囲まれて... ハッピーエンドってか?
Paula

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