りょーこ

サバイバーフィールド 地獄の英雄のりょーこのレビュー・感想・評価

3.0
ジャケ詐欺過ぎるクロアチア産戦争ドラマ

戦闘シーンはメインではありません。

クロアチア共和国独立宣言後の戦闘、虐殺について、当時と現在で追っていくフィクションです。

低予算ぽくて血糊や爆発などはCGですが、重たくてツラ過ぎる内容なのでそれで良かったかも。



2008年。
アメリカ人記者オリヴィアが、ヴォコヴァルの戦いについて取材している。

1991年6月。
クロアチア共和国独立宣言後、JNA(ユーゴスラヴィア人民軍)とセルヴィア人武装勢力が介入。

戦闘は激化し、病院に避難していた者たちまでも連れ出し、拷問、虐殺していった。

オリヴィアは関係者に話を聞く。

あの時、何が起きたのか?
6台目のバスとは??
英雄とは……



こんな大量虐殺事件があったなんて初めて知りました。

ヴォコヴァルの住民は44%がクロアチア人、38%がセルヴィア人だったそう。

美しい街を真っ二つにしていがみ合わせるなんて、なんの意味があったのか。

もう終わりにしよう。
当事者たちがそう言わない限り終わらない。

今作自体はフィクションですが、起きた事件は実際の凄惨なもの。

時間の繋ぎがいまいちなので映画として観づらくなっているのは惜しいけれど、観て損はない作品と思いました。

法廷シーンもあるので、そこをメインにして回想していく展開にしたら、もっと観やすかったかも!
りょーこ

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