かなた

きみの色のかなたのレビュー・感想・評価

きみの色(2024年製作の映画)
4.1
山田尚子は音楽を信頼して音楽映画を作るところが本当にエラい。その場で鳴ってない音が鳴ったりとか回想シーン挟んだりとか無いのはもちろん、ラスト20分くらいまともなセリフすらなくて本当に素晴らしい。劇中オリジナル曲を3曲もブチ抜きでライブシーンだけで描くのはめちゃくちゃ胆力あると思う。バンドがテクノなのはLAUSBUBを念頭に置いてるんだろうけど、その割にはギターがノイズすぎるやろと思ってたら案の定永井聖一で笑った。
だからこそEDのミスチルは蛇足だよなー思いながらクレジット見てたらプロデューサーが川村元気で納得したけど、真面目に作品全体の価値を毀損するので本当にやめたほうがいい。ED曲終わった後にわざわざもう一度劇中曲流すの、完全に作家の抵抗でしょうあれは。と言いつつ本編は完全に山田尚子の映画になってるので、そこはエラいのかもしれない。単にコントロールできなかっただけな気もするけど。
あと矢沢あいネタが多いのって前からだっけ?世代的にはド真ん中なんだろうけど、あんまりそういう認識がなかった。
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