べし酒

コカイン・ベアのべし酒のネタバレレビュー・内容・結末

コカイン・ベア(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

クマ大暴れ…かと思ったら、複数の人間側のドラマが並行して描かれ、やがてクマの元へと次第に収束していく、まるで群像劇的なドラマ展開が意外にも楽しく。

予算の関係かゴア描写はそこまで多くはないものの、冒頭中盤終盤と要所でそれなりに見せてくれるのはむしろ節度ある感じもするし、動物愛護家はお約束通りやられ、正義側も死んでるけど悪人は報いを受け、でも子供と犬はちゃんと無事(笑)で最後は家族愛で締めるという定石ぶりは嫌いじゃない。
そういう意味では、前半時間をかけて群像劇的に各キャラを描写する作りは悪くなかったな。

ホラー的な脅かし演出もあるけど、救急車を追いかける激走振りやエディを敷布団にして眠りこけるクマ等、全体的にコメディチックな作りは好みで大変楽しめた。

ディーディー役の子は、大好きな「フロリダ・プロジェクト」の主役の女の子ちゃんなのを鑑賞後に知る。大きくなったなぁ。
遺作ではないようだが、レイ・リオッタさんをスクリーンで見られるのはこれが最後なのかも。
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