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コカイン・ベアの消費者のレビュー・感想・評価

コカイン・ベア(2023年製作の映画)
4.3
・ジャンル
コメディ/アニマルパニック/スラッシャー

・あらすじ
舞台は1985年のジョージア州チャタフーチーの国有林
看護師の母サリが臨時出勤に出掛けた隙に友人ヘンリーと共に学校をサボって滝の写生へと出掛けた少女ディーディー
2人は目的地へと辿り着く前に複数のコカインが入った包みを発見
そして間も無くそのコカインを食べてしまった熊に遭遇してしまう
サリは帰宅後、2人が滝へ出掛けた事を知り森のレンジャー達に同行し木の上に逃げていたヘンリーと共にディーディーを探す事に
一方、運び屋アンドリューのヘマでコカインを失ったギャングのボス、シドは手下のダヴィードと足を洗った息子エディに回収の指示を出す
そして彼らもまたコカインを追ってやって来た刑事ボブと対峙する中で同じ熊に出会ってしまう
果たして2組は生きてそれぞれの目的を達成する事が出来るのか?

・感想
1985年にジョージア州で発生したアメリカクロクマが密売業者の投棄した大量のコカインの過剰摂取により死亡したという実際の事件に着想を得て製作された昨年の話題作

設定の時点で大勝利という感じで期待して観たけど予想以上に面白かった!
ストーリーにテンポや展開、構成もしっかりしてるし笑いどころも多いし登場人物達のキャラも立っている
その上、エンタメ映画とは思えないほどゴア描写も気合が入っていて言う事無し!
終盤で2組が熊に挟まれ対峙するシーンもクライマックスとして良く出来ていた
ゴアさえ大丈夫ならファミリーで観ても大丈夫なほど気まずいシーンも無く隙のない名作!
加えて実際の事件に着想を得ているだけあり端々に当時のアメリカの情勢や文化が反映されていた点も良い(不良の服装やベトナム戦争への言及、取引相手がコロンビアの組織である事など)
動物愛護主義者が無慈悲に殺される点も好きだったし襲われたハイカーのカップルの名前がオラフとエルサという小ネタも笑えたw
エンディングもちゃんと笑わせてくれてイイ
「プー あくまのくまさん」がこういう内容だったらなぁなんて事も思った…w

惜しかった点を強いて挙げるなら2組が出会う前にそれぞれの行く先々で間接的な絡みなんかがあるとより良かったかも?
そこでもうひと笑い生めたと思うので
しかしそれが無くてもスリリングさと笑いのバランスがめちゃくちゃ良いし万人にオススメ出来る内容だった
今後も時々見返したくなるかも
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