2023年のエリザベス・バンクス監督作品。
1985年、麻薬密輸人が大量のコカインをジョージア州の国立公園の森に投下して墜落死してしまう。それを見つけキメたアメリカグマは超凶暴になりハイカーたちを襲う。一方、看護師サリの娘ディーディーは友人ヘンリーと写生のため森の中へ。そしてコカインを追うギャングたちも… 新感覚クマスリラー！
おバカなタイトルだし、冒頭で引かれるのはWikipediaだし、実際B級ホラーレベルでバンバン人がコカインベアの餌食になるんだけど、映画そのものはちゃんと作られている。スリラーあり、アクションあり、笑いあり、スペクタクルあり、母娘愛あり、95分でサクッと観れて高い満足感を得られた。
俺みたいなクマ映画ファンにとってはクマの造形と動きがキモになるわけだが、制作費の大半を突っ込んだと言われる本作のCGベアはなかなかの迫力。ベアクローの威力はラストまで複数回観れるし、ずっと凶暴なわけではなく薬の効果が切れたら急にぐったりするところとか妙にリアルだ。
さすがに『ザ・ワイルド』のBart the Bearほどの質量感はないけど最近Twitterでバズってた軽自動車を襲うクマのごとき俊敏な動きをコカインベアが何度か見せる。実話に基づいているのは落下したコカインでオーバードーズしたクマの死体が見つかった点でこんなクマが本当にいたわけではないそうな。
https://twitter.com/syuhei/status/1785658230124986628
