漱石枕流

コカイン・ベアの漱石枕流のレビュー・感想・評価

コカイン・ベア(2023年製作の映画)
2.9
アメリカ映画を観ていると、いかに麻薬が蔓延しているかがよくわかる。「学生が大麻所持でアメフト部廃止」とか「芸能人が覚醒剤で捕まって過去の出演作までお蔵入り」みたいな騒ぎになる日本と比較すると、容認度合いは高い。

が、ついに動物にまで麻薬が蔓延してしまうとは!!

運び屋が国立公園に投下したコカインを熊が食べてしまうことから始まるスプラッタコメディー。80年代半に起こった実話がヒントらしく、映画の舞台もその時代に設定されているようだが、ストーリーは創作かと思われる。

けっこう面白そうだと期待しての鑑賞だったのだが、どちらかというとハズレ。展開が荒いのだ。ところどころ抜けているシーンがあるように感じられる。おそらくもともとの脚本はもっと長かったのではないだろうか。

笑えるシーンもあるが、全体的には退屈だった。あと肝心のクマが、最近のCGにしてはリアリティーに少しかける。もっともここはコメディーというジャンルを尊重したのかもしれないが。

ラリっていなくても、クマは怖い。遭遇したくないもののナンバー1である。麻薬もやりたくない。映画があれば人生は楽しいから。ただ本作をもう一回観る気はしないが——

[オリジナル音声+日本語字幕]2024/10/09 Amazon Prime Video
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