漱石枕流さんの映画レビュー・感想・評価

漱石枕流

漱石枕流

Mr.ディーズ(2002年製作の映画)

3.7

アニメファンだった私が洋画を観るようになったのは90年代。本作は02年の作品だが、あの頃のロマコメの香りが詰まっている。しかも若きウィノナ・ライダーが出演しているのもうれし区、その点は個人的にはポイン>>続きを読む

グッドニュース(2025年製作の映画)

3.5

よど号ハイジャック事件をリアルタイムで知る世代ではないが、北朝鮮マニアとしては見過ごせない題材。ただ、あくまでフィクション扱いでコメディ要素が強く、北朝鮮よりも韓国側の介入が物語のメインになっている。>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.1

とても興味惹かれる上手いタイトルだと思う。川って普通、流れるものじゃないだろうか? それを流れないでよ、って「いったいどういう映画だ?」と好奇心を掻き立てられてしまうからだ。

低予算のSF映画。類似
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アイ・スパイ(2002年製作の映画)

3.4

昔はバディ映画をよく見かけた。たいがい白人と有色人種の男性コンビで、性格も考え方も正反対。最初は反発し合うが、次第に協力して目標に立ち向かう——という王道パターンだ。しかし近年、こうした作品はめっきり>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.8

モーツァルトは35歳でこの世を去った。私がその事実を強烈に意識したのは40歳の時。「彼より5年も長く生きているのに、自分はまだ何も達成していない」という事実に、酷く暗澹たる気持ちになった。

本作は、
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アウトカム(2026年製作の映画)

2.8

日本の某タレントがコンプラ違反で引退に追い込まれた。「何が違反だったか答え合わせをしてほしい」と記者会見。それにあるコメンテーターが言った。「知りたいなら心当たりのある相手に尋ねまわったらいいんじゃね>>続きを読む

デスペラード(1995年製作の映画)

3.5

前作『エル・マリアッチ』を観て以来、ずっと気になっていた作品。主人公がアントニオ・バンデラスに代わり、インディーズからメジャーへと大躍進したため、てっきりセルフリメイクだと思い込んでいた。

だが実際
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.2

『カメ止め』や『VIVANT』など、巷で大絶賛される話題作はどうも自分にはしっくりこないことが多い。そんな折に鑑賞の機会を得た本作だが、結論から言うと「やっぱりな」という感想しか抱けなかった。

もち
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グースバンプス モンスターと秘密の書(2015年製作の映画)

3.5

ハロウィンを舞台にした続編を先に観てしまったが、単独の映画として楽しむ分には全く問題なかった。児童文学にありそうな王道ファンタジーだが、主人公が子供ではなく高校生という設定は少しばかり興味深い。

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ロード・トゥ・パーディション(2002年製作の映画)

3.7

ギャング映画は、絵になるシーンが多く登場するのと引き換えに、たいがい生活感が排除される。そこが、私はあまり好きではない。なんだか絵空事に感じられてしまうのだ。ギャングやマフィアにだって日常生活はあるは>>続きを読む

パリに咲くエトワール(2026年製作の映画)

3.6

今の時代にはめずらしい作品。完全なオリジナルで、古き良きヨーロッパが舞台。たぶん誰が観てもジブリ作品を思い起こさせる。単に作風だけではない。動画枚数が多く、こだわりをもって100年前を再現した背景なん>>続きを読む

マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

4.3

先月、旧統一教会に解散命令が下った。当然だと私は思う。話を聞く限り、この組織は宗教団体ではないからだ。とはいえ、宗教を装ってマインドコントロールをしている新興宗教やカルト集団は世界中に相当数あるのでは>>続きを読む

29歳からの恋とセックス(2012年製作の映画)

3.5

私の元カノがこんなことを言っていた。「もし30歳になるまでに結婚できなかったら、一生結婚しない」と。男である私の感覚からすると、なぜ年齢で区切ろうとするのかわからないが、女性はアラサーに抵抗感があるの>>続きを読む

エラ・マッケイ(2025年製作の映画)

3.4

政治家はスキャンダルに見舞われたら、たいがい辞職を迫られる。しかしなんでもかんでも辞めて解決するのはどうか。そう思った私は、2024年兵庫県知事選挙のときは斎藤元彦氏に投票した。ただ、当選するとは思わ>>続きを読む

Flow(2024年製作の映画)

3.9

アニメは本来、素朴な題材を料理するのに適したメディアだと思う。ストーリーやセリフなどいらない。キャラクターの動きだけで魅せられるべきなのかもしれない。本作はまさにそれを志しているのではないだろうか。>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.3

MCUの一作品なのだが、アベンジャーズとのクロスオーバーがまるでない。どうつながりがあるのかは、この先で明かされるようだ。ストーリーや設定が非常にオーソドックスで、舞台は『スターウォーズ』にそっくり。>>続きを読む

ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

3.4

タイカ・ワイティティの作風は、ダニー・デヴィートを思い出させる。子供を主人公にしながらも、ダークでシニカルな笑いが盛り込まれているところだ。本作の場合、物語の入口が『ハイジ』に似ている。

違うのは、
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一瞬の出来事(2026年製作の映画)

3.6

地球45億年の歴史を1年に例えると、ホモ・サピエンスの誕生は年が明ける35分前、有史の始まりは35秒前、キリストの誕生は14秒前——なんて話がある。だとしたら個人の命なんてほんの一瞬にすぎない。

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アフター・アース(2013年製作の映画)

3.5

私は不勉強な人間なので「シャマランがこんな本格SFを撮っていたのか!」という意外性が先頭に立った。とはいえ、あまり監督の良さは出ていないかもしれない。特にストーリーが驚くほどオーソドックスである。>>続きを読む

バッド・ティーチャー(2011年製作の映画)

3.4

「イケメン求めて婚活歴10年」という女性がテレビに出ていた。年収千万以上、高身長で清潔感のある年下など、理想が高く折り合いをつける気がないらしい。個人の自由だが、それは他人に迷惑をかけない前提の話だ。>>続きを読む

エタニティ(2025年製作の映画)

3.4

ひとは死後、あの世へ行く前に一時的に過ごす中継地点があるという。また、魂は永遠だとも。本作はそこに着想を得たのだろうか。年老いた夫婦が死後に妻の前夫と再会し、三角関係で揉める顛末を描いたコメディである>>続きを読む

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

3.7

スティーブ・ロジャースはアベンジャーズの中で最も孤独なヒーローだと思う。なにせ〝浦島太郎〟なのだから。この2作目は、アイデンティティの喪失に加えて組織への不信を描く、ヒーロー物と社会派サスペンスの融合>>続きを読む

ウィロー(1988年製作の映画)

3.5

公開当時、日本は『ドラクエ』や『FF』による空前のRPGブームだった。剣と魔法の世界が一気に浸透し、私もその波に飲まれたひとり。ただ、当時は映画館に足を運ぶ習慣がなく、気になりながらもスルーしてしまっ>>続きを読む

1975年のケルン・コンサート(2025年製作の映画)

3.8

元々ジャズに興味はなかったが、20年前にmixiで知り合った人たちの影響でキース・ジャレットを聴くようになった。そして数ある名盤の中で、もっともくり返し耳を傾けたのが、『ケルン・コンサート』だった——>>続きを読む

マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.4

神話的なテイストだった前作から一転、今作は硬派なSFファンタジーへと衣替えした。短気ですぐ激昂していたソーが、冷静に物事を考える大人へと成長した点は素直に歓迎したい。

宿敵となった弟ロキを再び信頼し
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名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)(2008年製作の映画)

3.9

制作当時はクラシックブームだったはずだが、今観ても古さを感じないのは、安直に作られていない証拠だろう。他の派手な劇場版に比べるとスリリングさには欠けるものの、個人的にはかなり印象深い一作として記憶に残>>続きを読む

ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.8

先日、初めてラザニアを納得のいく味に完成させることができた。ここまで半年。決して料理が趣味というわけではないが、日々の家事と割り切ってしまうのは味気ない。たまに新しいレシピに挑戦し、試行錯誤の末にコツ>>続きを読む

アイアンマン3(2013年製作の映画)

3.5

前作、前々作はなかなか良いデキを見せてくれた本シリーズだが、アーマーがパワーアップしているのに対して、おもしろさはダウンしてしまったように感じられた。

主人公を有数の資産家に設定しているのは、物語上
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エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.9

「おお! 2戦目で、もう決勝なのか?!」というのは冗談だが、しかしもうすこし回を重ねて欲しかったな、というのが本音。このゲームは『ソウ』とも『イカゲーム』とも違って個性がある。もっとそのパターンを見た>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.2

私は15年前、伊豆高原の旅館でボラバイトをした。旅館といっても老舗ではなく会社経営の新興で、仕事では嫌なことも多かったが、人間関係はいちばん楽しかった。その意味では思い出深い。

少女が旅館の女将に。
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フラ・フラダンス(2021年製作の映画)

3.6

『フラガール』を公開時に観て、福島にこんなリゾートがあるんだと初めて知った。それはけっこう記憶に残り、東日本大震災のときも「そういえば、あの施設は大丈夫だったのか?」と気にかけたくらいだった。

本作
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アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ(2025年製作の映画)

4.4

『タイタニック』は、違和感のある映画だった。なぜキャメロンのような巨匠が、昼メロのようなドラマを作ったのか? だが、あるときふと気づいた。「監督は純粋にタイタニック号が沈むところを見たかっただけなのだ>>続きを読む

Mr.ノボカイン(2025年製作の映画)

3.8

映画やテレビドラマにはときどき自分や他人の体を切り付けるシーンが登場する。これが私は大の苦手。暴力シーンそのものがダメなわけではない。殴る、蹴るに銃撃は平気なのに、なぜか刃物が登場すると目を逸らしてし>>続きを読む

アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.8

小学生だったとき『ウルトラマン』が私は大好きだった。なかでも特に楽しみだったのは、ウルトラ兄弟が助っ人として登場する回。そんな私だから、これまでのヒーローが総出演する本作には、それなりに期待した。>>続きを読む

スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

3.6

前作はとても良かった。前知識不要の快作! しかしこの続編では、それが一転。たしかにストーリーそのものは意外性があるし、笑えるセリフもあって楽しい。が、その一方でシーンのつながりがわかりにくく感じた。>>続きを読む

きみの色(2024年製作の映画)

4.1

ドラマ『のだめカンタービレ』に「モーツァルトはピンク色」というセリフががあった。本作の主人公の場合は相手が色で見える。両作品とも言葉をあえて出していないが、これは〝共感覚〟と呼ばれる能力だと思う。>>続きを読む