「そもそも、いったい何のための調査なのか?」という疑問が終始先頭に立つのだけど、もうとにかくおかしい! よって「まあ、いいかな」という気になってくる(笑)
どうあっても人間はロボットになれない——こ>>続きを読む
Apple TV+の傑作航空パニックドラマ『ハイジャック』を観て、イドリス・エルバに好感を持った。だから、その点に期待した。実際、彼のアクションは見どころのひとつなのだけど、主人公は〝あと一匹いる〟と>>続きを読む
今年のアカデミー賞にはノミネートもされなかったけど、ホアキン・フェニックスはハマり役だと思う。すくなくともこの存在感が出せる俳優はそうはいない。予告編でそう感じたし、本編鑑賞後もその感想は変わらない。>>続きを読む
「名優なのに、どうしてこんな映画に出るのかな?」デ・ニーロにはそう思わされることがたまにあるのだけど、本作もそんな1本だった。
B級だけど、映像自体は一定程度作り込まれているので、それほどチープさは>>続きを読む
最近になってようやく『同志少女よ、敵を撃て』を読んだ。今になった理由は図書館で予約待ちをしていたから。「忙しいこの時期に!」と思ったが、かといって列に並び直す気も起きない。頑張って返却期限までに読み終>>続きを読む
映像は作り込まれていると思う。冒頭の1カット目からそれが感じられた。ただ、期待したほどは引き込まれなかった。夜行バスのなかで展開するワン・シチュエーションというのはおもしろいのだけど、緊迫感がもうひと>>続きを読む
とにかく長い! 劇場鑑賞をあきらめた理由がそれ。忙しい上にトイレが近いので、うまく調整しない限り不可。自宅でもしんどい。昼前から鑑賞始めたのだけど、1時間休憩を取ったので、終わったのは四時すぎていた・>>続きを読む
むかし、あるインタビューで故・高畑勲監督が漫画やアニメの起源について語っていた。
それは平安時代の〝絵巻物〟にあるという。西洋の絵画表現にはない線で描いたタッチの絵で物語を綴っているあたり、たしかに>>続きを読む
遺書というと、今の時代は〝遺された財産についての分配指示書〟という意味合いの方が強いと思う。実際、私も昨年末に父を亡くしたのだけど、遺書にはそれだけしか書かれていなかった。なので、本作には温かみを感じ>>続きを読む
有名なシリーズなので、前から機会があれば・・・と考えていた作品だった。とにかくクリント・イーストウッドが若い! というのが、第一印象。とは言っても公開時の年齢が41歳なのだなぁ。でも、やっぱり若々しい>>続きを読む
若い頃にヘルマン・ヘッセの『車輪の下』を読んだとき、なぜこれが名作なのかまるで理解できなかった。主人公が自殺に至る過程をていねいに描写されているとは思うが、それだけでまるで救いがないように思えたからだ>>続きを読む
以前、テレビでこんな悩み相談を目にした。自分は福耳の持ち主で幼い頃に「大成するかダメ人間になるかのどちらかだ」と祖母から言われた。それでいろんな仕事に手を出したけど、どれも長つづきしない。
「このま>>続きを読む
真っ先に思った。「悪役に徹しているブラピは、これが初めてかもしれない」と。調べてみると本作だけではないので、まだまだ出演作を観ていないのだと思った。いずれにしても、ちゃんと役を演じきっているのはさすが>>続きを読む
サム・ライミが野球映画を撮っていたことをこの鑑賞で初めて知った。ただ、どちらかというと〝ゲーム〟よりも〝ラブ〟に寄っているかと思う。遠征中に恋仲になった相手との関係を振り返りながら、試合が進む。
そ>>続きを読む
〝想像上の自分だけの友達〟は、子供たちの共通体験なのだろう。が、私の場合はすこし違っているかもしれない。少なくとも、この映画のような友達はいなかった。どちらかというと物語を創造している感じで楽しんでい>>続きを読む
かなり軽い映画だと思う。完全なポップコーンムービーだからそれでいいのだろうと思うけど、やっぱりそれなりにメリハリがないと、映画としては盛り上がらないのでは? とはいえ、それでもつまらなくはなかったが。>>続きを読む
私は映画をよく観ているけど、現実と混同しないように気をつけている。たとえば「殺し屋だから、罪悪感なく人を殺せて当たり前」とは思わない。ところが本作は「そんな殺し屋が実際にいた!」という驚きの実話である>>続きを読む
とてもリアルに感じられた。鑑賞中はずっと実話だと思っていた。ただ、ルクセンブルクにIBBCのモデルになった銀行は実在したようで、そういう意味ではまったく現実味のない世界を描いているわけではないのだろう>>続きを読む
ティーンエイジャー向けのインディペンデント映画としては、とてもおもしろかった。少女たちの友情を、一定のリアリティーを保った上でのコメディーとして描いていて、最後まで飽きさせない。
もちろん「ふたりが>>続きを読む
このタイトルはとても印象に残る。筋肉隆々の男が泣いている姿が真っ先に頭に浮かぶ。いったい、どんな映画だ? が、フタを開けたら、元ロデオの老人が13歳の少年を父親の元へ帰す話で、マッチョは鶏の名前だった>>続きを読む
Rotten Tomatoesで批評家の採点が高く、一般の評価が低めの場合、前衛的だったり芸術性重視の作品になっていることが多い。しかし悪く言えば〝わけのわからん映画〟だ。本作もちょっと嫌な予感がした>>続きを読む
大きな仔犬——うーん、まさしく形容矛盾だ。でもだからこそ、興味が注がれる。子供向きでストーリーもオードックス。最初は気軽に観始めたが、目が離せなくなったのは、巨大化した子犬の動き。たいへんリアルなのだ>>続きを読む
制作期間が30年! すごい根気だと思う。その点に関しては、敬意を評したい。だが、その間にCGが普及してしまった・・・ よって見劣りするのはやむを得ない。
しかし私が受け入れられなかったのは映像技術よ>>続きを読む
ヴァイキングというと一般的に〝海賊〟というイメージがあるのだけど、本作を通じてそうではないと知った。いやはや、とても勉強になった。娯楽を通じて学べるのがこの趣味のいいところ。
かなり凝った映画だと思>>続きを読む
ジャンル分けすると〝レトロSF〟なのだろうと思う。が、肝心の検査マシン以外、それっぽさを感じさせるものは出てこない。あくまでもラブストーリーがメイン。
ただ題名から「爪に何かを塗って、その色の変化で>>続きを読む
「これは、きっといい映画なのだろうな」と監督がジョン・カーニーと知った瞬間に思った。『はじまりのうた』にしても『シング・ストリート』にしても、音楽愛であふれている。なので、観ていてとても気持ちがいい。>>続きを読む
「いまどき、深夜ラジオか!」と思った。とはいえ、私自身は10代のときによく聴いていた(「オールナイトニッポン」とか「サタディバチョン」なんかが好きだった)ので、違和感がないどころかむしろワクワクした。>>続きを読む
宮崎駿監督は自身の作品に関連したアイテムの発売には消極的で、商談を持ち込まれても断っていたそうだ。ぬいぐるみについても同じ姿勢だったのだが、あまりにその会社の社長が熱心だったので、つい許可してしまった>>続きを読む
リメイク元の『エール!』は、なかなかいい映画だった。しかし不満がふたつ。父親の立候補があまり意味はなく不要に感じられたこと。そして、夢と現実に翻弄される主人公の苦悩が描きたりなく感じた点だった。
本>>続きを読む
真っ先に思った。これはリチャード・リンクレイターのビフォア・シリーズに似ているな——と。
初めて出会った男女が話をしながら街を歩き、いろんな場所に顔を出す。コメディーで回想シーンがあるなどの違いはあ>>続きを読む
過激な自然保護活動グループの裏をかくために潜入した捜査官が、そのなかの女性と一夜を共にしてしまったために、仕事との板挟みになるというフランスの恋愛スリラー——
書いてしまうといやにチープに感じるが、>>続きを読む
B級だけど、しっかり作られたコメディーだと思う。笑える一方で、SNS依存症の恐ろしさを描いている。たしかにネットは怖い。誰でもかんたん利用できて、しかもあっという間に有名になれる可能性を秘めている。だ>>続きを読む
この映画に出てくる〝Bボット〟は未来のデイバスという感じ。実際にどこかのIT企業が開発していそうに思える。具体的に機能とか、電源は? など細かい部分までよく考えられていて、とても感心した。
その一方>>続きを読む
物語のなかでは実際にあった話として語られているけど、実話モノではないはず。グリム童話のシンデレラから〝魔法使い〟とか〝カボチャの馬車〟などの非現実的要素を取り除いたコメディーになっている。
ディズニ>>続きを読む
誰でもそうかもしれないが、私は幼い頃、暗闇が怖かった。真っ暗だと眠れず、たいへん真夜中に電球が切れると大泣きした。この作品の〝暗闇の中に魔物が潜んでいる〟という発想はそこにあると思う。
ただ、大人に>>続きを読む
このミステリー・コロディーはキャストが魅力的だと思った。もともとはサム・ロックウェルに惹かれての鑑賞だったのだけど、シアーシャ・ローナンが最高だった! いやはや、彼女の芸達者ぶりには恐れ入る・・・>>続きを読む