６５８ｋｍ、陽子の旅のNABEのネタバレレビュー・内容・結末

フリーターでコミュ障の女性が、疎遠だった父の葬儀に参列する為、ヒッチハイクで東京から青森を目指す話。

従兄とその家族と共に半ば強引に車で青森を目指すことになったが、途中で寄ったサービスエリアでのトラブルで、彼女はひとりとり残されてしまう。長い黒髪でロングコートを着た、いかにも陰気そうで、まともに目を合わせて話しも出来ない。亡き父の若かりし姿の幻影に心惑わされながらのヒッチハイク。果たして彼女は、出棺までに実家に辿り着けるのか…。

最後の車の中、自分語りをする彼女に思わず涙が出ました。自分の夢を反対され、疎遠になった父親。その手をもっと早くに掴んでいれば、今のどうしようもない自分ではなかった筈なのに。ラストも切なくなりました。