みかん缶

658km、陽子の旅のみかん缶のレビュー・感想・評価

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)
3.7
青森までの旅。658km。
ヒッチハイクでの旅。
新幹線や飛行機それでは得られない
見つけられなかった陽子の心内、
葛藤、ずっと感じられてなかった人の暖かさ
それを見つけた陽子自身の姿に最後は
たまたまといえ、旅の意味を感じた。
最後の陽子の長台詞。
それまでほとんど喋らない。
この言葉が、そのセリフ以上に心情を伝わってきて、やっと発したセリフの重みを感じた。
菊地凛子さんの演技こその感じたこと。
後半になるにつれて一心不乱に父に会いたいという思いにグッとくるものがあった。
父の幻覚が見えたときはまだ死を受けられないという陽子の姿からの長台詞はグッとくるものがあった。