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しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜のキロクcomのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

衝撃の期待はずれ
1番良かったのはエンドロール


ここ数年は毎年クレしんを映画館で観に行ってるから今年も観に行った!
去年の予告の段階で「3Dか、、」と期待薄ではあったけど、それを超える期待はずれっぷりだった…。
クレしんの良さが全然伝わらないし脚本結構酷いんやないかな???

ヒリヤの生い立ち〜現状、所々出てくる「この国にも君たちにも明るい未来はない」って子供に言うセリフも極端な監督のメッセージを感じずにはいられなかった。
確かに犯罪者は卑屈な気持ちに支配されて投げやりになって、生い立ちが…とか言われがちだし親ガチャだって影響はないとは言わないけど極端な表現だなと思ったし中盤までは独りよがりすぎるヒリヤにイライラしっぱなしだった。
彼は自信や誇れるものがないから子供に「年下のくせに」的な言葉でしか言い返せない。年齢しか張り合えるものがないから。
見てて本当にイライラした。

どうやって負に飲み込まれたヒリヤを救うのかと思ったら、「過去のいろんな場面のヒリヤとしんのすけが会ってしんのすけが前向きに味方であり続ける!その姿勢にヒリヤは救われる!」的な内容で、なんだかな〜って思いながらみた。
・いつだってやり直せる
・誰かを幸せにするために頑張れ
素敵な言葉だしそうありたいけど、誰しもそんな思いを持ち続けて行動できるわけじゃない。その場しのぎの励ましはヒリヤの今後に影響するんだろうか?

ギャグも一個一個は面白いはずだし泣きどころ(?)も多分あるんだろうけど、結局この3Dで醒めてしまって気持ちが入らなかった。
来年の予告はいつもどおりの2Dで安心した。
やっぱりしんのすけの表情ひとつとっても2Dと3Dじゃ伝わる度合いが違うよ。
予告のしんのすけのキラキラした表情を見てぐわっと込み上げるものがあった。
3Dではこの気持ちの昂りは出せないと思う。
クレしんキャラの可愛さやカッコよさ、必死さ面白さ全てが半減していた。
今年は映画館で見ない方がよかったな、、残念。

あと、大人が子供に任せすぎてる!!!
クレしんの良さは大人は子供を大事にしていていざというときは必死に守る姿勢があること。子供は好き勝手やってるけどその対比が良いのよ。
でも今回はしんのすけとひまわりが吸い込まれていく時にひろしが一緒に行かなかった。幼稚園でも吉永先生はギャグ寄りだったし。
それぞれのキャラがこう動くはず!みたいな動きをしてなかったところもクレしんへの愛を感じられなかった。

唯一良かったのはエンドロール!
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