現代社会の問題や大人社会への風刺的なメッセージというのは、過去の劇場版でも何度か描かれてきたけど、本作ではこれまで以上にメッセージ性が強く押し出されているのが印象的だった。ただ、風刺映画だからこそ、もっとユーモアが欲しかった。
前々作の劇場版「謎メキ!花の天カス学園」でも“新自由主義”への批判的メッセージが込められていたんですが、それ以前に謎解き学園ミステリーとして物語が面白いし、かすかべ防衛隊の仲間もそれぞれに活躍する場面があるので、何よりも「クレしん」映画としての満足度がとても高かったんですよね。
「ドラえもん」しかり「コナン」さはかり、フランチャイズのアニメ作品にとって、それこそがいちばん大事なことなとだと思う。