このレビューはネタバレを含みます
期間限定でAbemaで見れたので鑑賞。
厳しい!の一言。
クレしん映画を見てこなかったけど、しんちゃんの童心に心を打たれて、一見悪役に見える人も一時的に失っていた純粋な心を取り戻す、というのがおそらくクレしんプロットなのだろう。ただ今作の悪役は一時的に心を失ったとかではなく、根源的にあるのは社会問題であり、そこから生み出されてしまったものでしかなくクレしんプロットとの相性が最悪。
そしてラストの「頑張れ」という言葉でもう耐え切れなくなった。「綺麗事が嫌い」という世間のキラキラしたものから目を背けたい時期が自分にもあった。でも純粋な綺麗事すぎる綺麗事はやっぱり美しいと思えるようになった。クレしんの過去作はオトナ帝国しか見た事ないけど最高な綺麗事だった。ただ今作は綺麗事ではなくただのその場しのぎのまやかしでしかない。
製作側が何もアップデートできずに/できなかったことに気づかずに、この作品が生まれたことが残念。