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君たちはどう生きるかのNozomiのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
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初日に2回観賞。

これは宮崎駿の夢。
子供の頃から今までにみてきた夢や読んだ本、実際にあった場面など走馬灯がおぼろげに、断片的に、思い浮かぶ夢の物語。
江戸川乱歩の幽霊塔ような建物をみた時特にそう思いました。
これは、監督の記憶から作られてる。
だから面白いとか何のストーリーなのかとかじゃない。自身の記憶を画面に定着させたいという強い意志の塊。
そして監督がアニメーションで行ってきたことを夢と合わせることで生きるとはなんなのか、自分とはなんなのか理解しようしているように感じました。
「君たちはどういきるのか」ってのは監督からのそのままの意味のシンプルな問いだろう。
決して上からの問いではない。

唯一メッセージがあるとしたら石は次を作る世代へのバトン。すぐ忘れちまうけどってのは彼の皮肉に聞こえて笑ってしまった。
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