ねてぃ

君たちはどう生きるかのねてぃのレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
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※読み返して特にネタバレなかったので一応外しておきます。


まったく夢みたいな映画だったな!正直、ずっとよくわからない気持ちの中で見ていた。でも結果的にそれで良かったのかも?とも思ってる。とにかく感想を書く!



動く絵本、宮沢賢治の世界みたい、めちゃくちゃ好きだった、でも正直はっきりと全てを思い出せない、きっとどんどん抜け落ちて行く、夢みたいな2時間だった。

でもなんか、覚えてるか覚えてないかってあんまり重要じゃなかったりするのかなと思ったり。夢もそうでしょう。覚えてないんだけど、自分の無意識を描いてくれたり、何かを決断するきっかけになったりする。


とてもふわふわしてて何もわからない世界、「わかってない」なんてことお構いなしで世界が進んで行く、置いていかれながら、置いていかれずに進む、不思議でたまらなかったなあ。

映画館で見てると、自分勝手に止めたりも飛ばしたりもできない。
この2時間に見た何かを深く考える隙はない。
全てを見ることから逃れられない。自分の意思でコントロールできない時間と空間って、まるで夢みたいだ〜。
映画が終わってプツンと夢から覚めた感じ。これが夢ならエンディングなしに急に明るくなっても良かったね。(めちゃくちゃ暴論なのだけど)
考える隙のない、予測できない空間を体験することができる機会の方が今時少ない。そのワクワクも不安も「よくわからなさ」も感じられた。良かった。私は好きだった。忘れた頃にまた見たい気持ちと、この作品を「映画館」っていう特殊環境で見たい気持ちとでいっぱい。

「よくわからなさ」がこの作品の肝でおいしいところな気もするんだ。そしてパヤパヤ?だかワラワラ?だかを育ててたんじゃないかな。肝だけに。すみません。よく分かってません。
でも、よくわからない時間がとても好きだったよ。

立つ鳥跡を濁さず的なあれもあったり…??
ねてぃ

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