べべべ

君たちはどう生きるかのべべべのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

・巨匠の遺作、壮大で説教くさくて難解になりがち。「宮崎駿の集大成を見届ける」という事自体が鑑賞のメインの価値になってしまっている。これはとてつもない事であると同時に悲劇的でもあって、20世紀的な「天才」の在り方が詰まっていると思う。そしてそれを客側が何回も見て元ネタを紐解いてごちゃごちゃ分析したりごたくを並べたりしなきゃいけない感じも時代を反映していた。20世紀的な名作や巨匠というものが何であったのか、それがどういう時代だったのか、そして今はどうかという事について考えさせられた。
・菅田将暉や米津など今ドキなキャスティング(次世代と交流したいジブリ、、?)。けど内容はジブリっぽい前時代的なロマンに溢れているのが、おじいさんが若者にこびてるみたいで皮肉だった。世界のカオスとか宮崎駿のカオスとかもうなんか色んなぐちゃぐちゃがそのままグチャグチャ詰め込まれていて、(時代背景こそ戦時中だけど)とても現代的な映画だと思った。ひとすじの希望的なラストだったけど、そういった作品全体が置かれている状況や滲み出てしまっているもの含めて、世界や将来に対する絶望感や諦めが強まった。

・和のジブリ洋のジブリ。色んなジブリ要素が盛りだくさんだった。
・背景とキャラが分かれてる絵がジブリぽくなくて初め違和感だった
・めまぐるしくビュンビュン世界が変わる
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