指の小指

君たちはどう生きるかの指の小指のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿監督自身のパーソナルな自分史の投影でもあり、彼の関わる数多くの過去作をこれでもかと感じることが出来るまさに集大成的な作品でした。

映像面での完成度に対し、ストーリーには些か不親切さを感じる部分があるのは否めない。シンプルな内容とは程遠く、自分なりに整合性や落とし所を考えてみても釈然としなかった(これは監督個人の内面を意図的に演出したからなのかも)。

重ねてきた13の積み木(作品)にちょっと手を加えれば一日は保つ。後は後継者がどうしたいかだ、という次の世代へ贈るメッセージは観客へと言うよりクリエイターへ投げかけられている様で、ここも主人公に感情移入が難しいところかも。

もしかすると今作は監督がお世話になってきたアニメーション業界に向けた作品なのかもしれない。だから宣伝も必要無いし、極端に言えばこちらの理解も関係無いのではないか。

とは言え紛れもなくスタジオジブリの最新作である映像と“あの映画のあの場面”を探して楽しむ映画でした。ちょっと考え過ぎて構えてしまったかもしれないので、再鑑賞したら評価は変わるかもしれません😅
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