このレビューはネタバレを含みます
良かった点
・作画はピカイチ
作画は今年のアニメの中ではトップクラスに良かった。
全体を通してジブリ特有の質の高い作画で仕上がり、特に冒頭とラストのシーンは特に迫力のある仕上がりになっていた。
・何が起こるのかわからない
予告映像などが一切ないため、終始画面から目が離せなかった。
・オマージュ
所々にジブリ作品のセルフオマージュだと思われるシーンがあり、探す楽しみがあった。
（同じジブリなので似てしまった可能性もある）
あまり良くなかった点
・内面描写
内面の変化がかなり唐突だったため、疑問を持ったことで現実に引き戻され、没入感があまり感じられなかった。
・多分観る層が違う
内容がかなりジブリの中でも異色だと感じ、どちらかといえば新海誠監督の「星を追う子ども」に近かった。
個人的に星を追う子どもの世界観があまり得意ではなかったため、ナウシカやもののけ姫のようなジブリ独特の雰囲気を楽しみにしてたので、少し残念だった。
※勝手に期待して勝手にガッカリしてるだけなのでここの部分は流してもらっても構わない
・ここまで情報を絞る必要性はあったのか？
ネタバレを喰らっても楽しめるタイプの映画だと思った。
特にストーリーに起伏があるわけでもなく、平均的に面白い作品だったっため、広告をしなかったのが裏目に出た感じがした。
総評
さすがのジブリということだけあって、映像は素晴らしく、これだけでも映画館で見た価値はあったと思う。
だが、ストーリーや感情面での変化が唐突すぎたため、映画をがっつり観る人よりかは、新海誠作品や細田守作品を好む若い層の方が楽しめるだろう。
