このレビューはネタバレを含みます
とりあえず予告、宣伝無しの戦略に敬意を表します。そしてそれが効果を発して20時の回はほぼ満席でした。
予告もなく、前情報も無い中で映画を観るのは初めてかもしれません。
間違いなくドキドキして、ワクワクしながら上映開始を待ちました。
他人の悪夢を見せられているような話で、映像、キャラ、そしてカット割と違和感を感じさせる作りでした。
もちろん敢えての事だと思いますが。
鳥の異形感と悪いディフォルメで奇妙なキャラとなった、インコの違和感が美しく羽ばたく転換はお見事でした。
あと、考察しがいがありそうな、歴代作品へのオマージュを感じさせるカット。「未来少年コナン」や「カリオストロの城」などなど。
自伝的な内容も持つと思うと、主人公は宮崎駿、そして青鷺はもちろん、鈴木pなのではと思ってしまう。
主人公の矢は鉛筆や絵筆で、胡散臭さの漂う青鷺は、決して可愛く無い見た目。主人公をガイドする立場から逆転して引きずり回されケツフキをする立場へ。
そして友だちとなり、何故か愛らしく見えてくる演出。
スルメ作品になりそうな予感。
ともあれ82歳でも創作意欲を持ち、チャレンジを続ける方にどう生きるかを問われるというのはすげえ事だと。
劇場で、情報無しで観て良かったです。