セツコ

君たちはどう生きるかのセツコのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

先入観なしで見た方が楽しめる作品なので、未鑑賞の方はブラウザバックしてください。
ネタバレない範囲で言うと、未就学児には合わないかもしれない


以下、鬼のネタバレ

全く作品のテンション感が分からないから、蛍の墓を観るつもりで観に行った。

第一声「蛍の墓じゃん!!!!!!!!!」
観終わった感想「宮崎駿だ…宮崎駿の作品を観た」

そんなに評判良くないのは、海の世界に行くまでの導入部分が長いからかな?
もっと明確にわかりやすく快活な物語だったらウケた…?
自分は考えるのが楽しかった…
産屋あたりでもう謎が深まり脳内で「岡田斗司夫〜!!解説頼む〜!!」って呼んでた

結論として、全く先入観なく観れたのがとても良かった!
ジブリを観に行くという高揚感と、展開や登場人物の読めなさが作品にとても合っていたと思う。
ジブリで宮崎駿だからこの作戦は成立したし、作品もよかった。
まだ咀嚼しきれていないのと、考察見たいから8月にまた観に行こうと思う
パンフレットやグッズを出していないのがネタバレ防止徹底していて最高
正直、早くパンフレット読みたいし関連書籍など漁りたい気持ちはある。
これ書き終わったらすぐ考察見まくる。
あと、ドルビーとても良かった
臨場感がすごくあったし、微かな音が聞きやすかった。
エンドロール、主題歌「地球儀」最後の方で地球儀が回る音が鳴っていた
ドルビー以外でも聞こえるかな?
自分がこんなに興奮しているのは、おそらく蛍の墓のテンションで観に行ったからというのもあると思う。
トトロやポニョ期待してたら、ちょっと辛いよね。


ここからは自分なりの解釈
パンフレットや各種関連本出るまでの自分用メモ
読まなくて大丈夫です
す、すみません…ほんと…オタクすぐ深読みするのですみません…

悪意・産屋・夏子が海の世界に行った理由・この作品のメッセージが1番引っかかり考えてみた


・悪意について
「墓と同じ石だと悪意がある」と言っていた
死んでいたら悪意もなにもないか?と思ったんだけど
死そのものより、墓に問題があるのかと
だから「悪意」は「穢れ」とか「忌まわしいもの」も意味するのかなと
墓は死 死に対し門を設け、遠ざけている
墓と同じ石は悪意がある 
穢れがあるから
殺生の許されない海の世界の住人
産屋でググると「出産のけがれを忌(い)んで、出産のために別に建てた家。」と出る
インコやキリコは上の世界から来たから、殺生ができる
石(海の世界を作るもの・海の世界自信と定義)がバチバチするのは、穢れセンサーに反応するからなのかなと…?
赤子や動物(持ち込まれた鳥)は純粋無垢だから、海の世界で生きていけたのかなと


・なぜ夏子は海の世界で子供を産もうとしたのか
自分的には「眞人が夏子と赤ちゃんを受け入れてないことやアオサギが眞人を狙っていることを知っていたから。
アオサギにうまいこと言われて赤ちゃんを産んでこれ以上、眞人を傷つけないように、ひっそりの海の世界で子供を産もうとした。眞人の代わりに自分が後継者になろうとした」のかと思っている。
最初、大叔父が眞人を後継者にしようとしていることは知らないのかなと思ったけど、知らなかったら嘘ついてまで元の世界に帰そうとしないのでは?ということで。
鑑賞中は「子供を流産してしまい死者も生きれる海の世界に行って産もうとした」のかと思ったけどちゃんと生まれてたのでその線は消えた。


・産屋の役目
産屋があるのは、生まれる前の人が生まれて育つ穢れのない世界で
血が出る出産は穢れ扱いなのかなと。
地獄の概念に女の人は血を出すから穢れている。だから落ちる地獄あったよね。
昔はお宮参りに母親が行けないのは出産で穢れてると考えられてたからと最近知った。

だからお腹の子の穢れと出産自体の穢れや夏子晴らすために、式神?お札があり石(海の世界を作るもの・海の世界自信と定義)に拒絶されないよう海の世界の均衡を崩さないようにしていたのかなと。
そこに穢れ(悪意の象徴の怪我を負っている)の眞人が来たから式神に攻撃されたのかな?っていう解釈
赤ちゃんは、無垢なので穢れはないし海の世界に適応できるはず…
書きながらキリコは成人女性なので月のものがあり、穢れていて殺生ができるというのも気づいた。
母が1年も海の世界に入れたのはまだ少女だったからか…


・宮崎駿、ついに引退かぁ(完全に深読みしすぎ)
年老いたペリカンが「翼が折れたもう飛べぬ」と言ったり、大叔父が「自分の塔はもう支えきれない」という言葉に
宮崎駿が作品をもう作らないという意味なのかと思った。
だならタイトルも原題だけではなく、色んな人に向けているタイトルなのかと。
眞人が幼い頃の宮崎駿で、作品をたくさん作った(世界を作り続けた)大叔父が現在の宮崎駿なのかなと最終的に落ち着いた。
地球儀の歌詞を見たらそう特に思ったので、ぜひ調べてほしい。
年老いて若い頃一緒に切磋琢磨した仲間たちは引退や他界をされたけど
人目も構わずこの道(作品作り)を続けるのは、続けと願ったから…
でも、宮崎駿がそんなクサイことするか!?するかも…
だけど、体が許す限り5年後とかに新作短編でも作ってる気もする…笑


追記
「人が死ぬ映画は苦手なんだけど観れる?」と聞かれた
「もののけ姫観れるなら大丈夫(人バッタバタ死ぬし…)」とだけ答えた
答えた後に「あ、でも鳥の気味の悪さとかは千と千尋とかハウルぽさもあるか…」と思い
「とりあえず、宮崎駿」と答えた
もう「宮崎駿」に尽きると思う



まって、名前を聞かれて眞人と答えた時に「真の人か…」みたいなこと言ってたと思うんですけど
その時なんか意味深なこと言ってませんでした?
なんだったっけ…


父の声ずっと池田秀一さんだとおもってた笑
さっき、調べてキムタクが父だったと知り
衝撃だった…

監督の名前で集客取れる作品は
これから全くの前情報無しで劇場作ったりするかな?
これ、めっちゃいい戦略だと思う…
代理店とか委員会とかあるから、収益回収のためとはいえ
宣伝しすぎなのかもしれないなと
宣伝が作品の先入観作りすぎてるなと感じた

宣伝や前情報無しで観るのがなんでこんな面白いのかわかった
子供の頃、内容も知らずに連れてかれた映画や見せられたビデオが面白かったのと同じなんだ