セツコ

アリスとテレスのまぼろし工場のセツコのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

第一の感想「めっちゃ岡田麿里」

真実が分かり始めてから、今にも破裂しそうな風船の上にあの町があるような緊張と恐怖を感じた。
「赤ちゃんはお腹にずっといる」っていう妊婦さんのシーンは本当にゾッとした。

好きになったのが父親で、自分で失恋と呼ぶのが気持ち悪く思ってしまった
自分が血縁との恋愛というものが生理的に無理だから。
それが原因で作品を100%楽しめなかった。
物語の話で小さな娘の初恋はパパみたいな可愛い感じに思えない自分が残念だった。
仲間はずれは嫌、と言うから恋じゃなくて3人で家族ごっこ(血縁だけど)をして
ずっと一緒に居たかった的な感じかと思ってたから衝撃だったのかも
観終わってから仲間はずれがいや、という言葉でしか表せれなかったからああ言ったんだな…と。

考察に失恋が生まれたことで現実を生きる第一歩になった、というのがあって恋だった理由は納得はした。

めちゃくちゃ岡田麿里だった
岡田麿里作品好きなら、刺さると思う。
設定もシナリオもすごく良かったし、映像としてもすごく良かった…
タイトルの謎も面白かったし…すごく泣いた
父親への恋がなければ、手放しで大好きだったし…でも好きだ…複雑な気持ちだ

評価低いのは、思春期の感じが見てて恥ずかしいとか、共感できなくてキャラに感情移入しにくいとかなのかな?
岡田麿里だから思春期の青少年の描写、すごい生々しい。それがすごい。
大人になった自分は、共感できないけど
思春期って、こういうところあるよねとかさ
なんかわかる部分がある
だから、自分の感情を理解できてなくて処理できずうまく立ち回れないキャラ達に苛立ちや移入できないことがある
(初めて観たすごく好きな岡田麿里作品で、思春期爆発してる主人公にめちゃくちゃイライラした笑)