このレビューはネタバレを含みます
ナウシカ、ゲド戦記(原作)大好き人間ですが、タイプど真ん中のファンタジーでした！
理解できない部分が多くありましたが、分からないままでも楽しめました。
ストーリーの主題は子ども時代の心の葛藤でしょうか。主人公が葛藤する中で、悪意があることを認めて前に進もうとする前向きなメッセージを感じました。(ここの人間観が原作ナウシカっぽい。)
そのシンプルな主題に、大量のトッピングが乗っかっててお腹いっぱいになった感覚です…。大人も子どもも楽しめると思います。
ただ、今回は他の作品と比べて主題に関する説明が少なく、共感性に欠ける気がしましたが…シーンのひとつひとつが美しくて、映像の表現力、説得力でファンタジーの世界に引き込まれた感覚になり、映画は感じる派の自分としては大満足でした。
膨大な裏設定がありそうな重厚な世界観…何か暗喩してそうな、場面、象徴…
観ている時は気にならなかったけど、思い返すと謎なシーンがいっぱいあります。
気になるところがありすぎて、もう一度観たいです。
もう少し普遍性があればな〜とも思いましたが、宮崎駿の作品はいつもこんな感じだったかも。
