このレビューはネタバレを含みます
採点不可。
事前情報は、ネットニュースの主題歌のアーティストと声優陣で冒険ファンタジー、というものと、友人の10点満点中2点という評価のみ。
なんと無く構えつつニュートラルな気持ちで鑑賞してみたが、
ポニョ、ハウル、千尋らもアートフィルムだなぁと思って鑑賞していたが、それらを更に推し進めた、完全なアートフィルムだった。
途中、アレハンドロホドロフスキーかよ!とも思った。
劇中で早々に原作の本が出てきたときに「えっ?そういう事?」って不安になった。
アニメーション表現の良さやモチーフの良さで全然最後まで観れましたが。
風立ちぬ+トトロ+千尋+ハウル、とあとなんか他のもちょいちょい足した感じ。トトロのおばあちゃんがいっぱいいて、ばあちゃんたちが探し回るところとトンネルはまんまトトロ。
そういった意味では、宮崎駿の好きな世界観、それぞれの映画で時折みせる凄みのあるヤバい、純粋なアニメーション表現、映像表現をとにかく詰め込んだような、パーソナル映画なのかと思いながら鑑賞。集大成的なニュアンスも感じて好意的に観ることもできた。
しかし、そういう観点で行くと、エンドロールで興醒めしてしまう。そこに連なる声優陣の名前とbgmの歌声に。これは、客を入れなきゃいけない製作側の対処であり、賢いと言えばそれまでなのだが、しかし、「君はどう生きるのか」と言われて、こういうことかぁ、ってことなのかなと。
原作も漫画も未読なのですが、これらを読んでから観ると、スッと理解が出来る構造になっているのでしょうか??