君たちはどう生きるかの更田のネタバレレビュー・内容・結末

なかなか難しい。
話の流れ的には「千と千尋の神隠し」に似ている。
今までのジブリのオマージュシーンが多々あるように感じた。

異世界に迷い込んだあたり、話にイマイチ入り込めないなと思ったが、多分時代設定が戦時中だからだろう。時代設定がリアルすぎるため、いきなりのファンタジーに心が追いつかなかったのだと思う。「千と千尋」は「自分達とは違う世界」と思わせてくれるような時代設定だったため急なファンタジーでも楽しめた。
だからなぜ戦時中の設定なのかな、と思っていたが、戦後何も無くなった日本に主人公がどういう石を積んでいくか、というところへ繋げていくためだろう。

あの異世界は女性の体や子宮をイメージしているのかな、と思った。だからワラワラ、つまりこれから産まれるものが旅立っていく。だから赤ちゃんを宿したナツコさんは神聖なものとして扱われていたのかなと。
それに子宮はすべての始まりとしてもイメージできる。
中に連れてこられたのが全て鳥だというのもコウノトリの存在の示唆だったりするのだろうか。

ワラワラは可愛かった。