第一印象は異世界転生・ジブリ博物館。既出のモチーフが大量に盛り込まれ、今までジブリ作品を観た人ならにやりとしてしまう瞬間が満載である。
「仮想現実を捨て現実へ帰る」というモチーフは初期マトリックスやクレヨンしんちゃんの「オトナ帝国」を想起させた。メタバースが現実化しつつある現代では古くさい世界観にも映るが、思春期の少年の通過儀礼の比喩として見るならそれほど気にならない。
独特の女性観や金持ち憎悪などはいつも通り。動画は言わずもがなの職人芸。メインキャストが声優じゃないので、演技はぎこちなく感じた。音声はDolby Atmosで観ることができたが、音質がクリアで効果音も生々しく再現されていた。Atmos館を推奨します。