Tomohiro

ママと娼婦 4Kデジタルリマスター版のTomohiroのレビュー・感想・評価

3.8
クズ男を媒体に描く女性映画。成瀬巳喜男の浮雲や、魚喃キリコの漫画を思い出した。男は女性を描くためのキャンバス、徹底的に空疎で虚無な存在としての役割が求められるが、ジャン・ピエール・レオは見事にクズの中のクズとして機能していた。

女性性という普遍的なテーマと、60年代末ごろのパリののどかな空気が凝縮された良い作品。
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