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君たちはどう生きるかのmachakiのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

1回目、何も情報のない状態で鑑賞。ぐるぐる考えてたら最後の方でうとうとしてしまった。

2回目、ある程度情報を入れての鑑賞。印象は良くなったけど、自分の中で賛否が荒れている。

今までのジブリ作品の台本を1ページずつばら撒いてバラバラに集めたとする。その継ぎはぎの台本を一つにまとめることができると思うかい?まぁ、俺はできるけどね。って宮崎駿にマウント取られ続けてる感じ。それはもう完成度は高いんだけど、既視感のオンパレードなわけです。

駿の最終作品としては、まさに秀逸で、これだけ見れば俺のことわかるでしょ?そこから過去作品を見てね。ってメッセージさえ感じる。

だからこそ、小さい頃から見ていた僕は、ファスト映画のつぎはぎジブリに感じちゃうんだなぁ。

じゃあ、“君たちはどう生きるか”独特の特性がないかと言うとそれはあるんだな。つまりそれは、本を読めばわかることなんだなぁ。

〜ここからは有る事無い事書いていきますよー。〜

1.お父さんがキムタクだから妹も惚れちゃうのかな?それとも、戦時中だから子孫を残すことが女性の役割ということなのかな?
つまり、現社会への迎合のなさが格好いいわけです。だって、疎開したら叔母さんがもう父との子を孕っていて出産間近なんですよ。どんだけだよ親父。

2.能力がなくならない青鷺と蛙と鯉。あれらは大叔父が向こうから持ってきたのかな?それか、家自体が大叔父の屋敷の一部なのかな?だけど、青鷺の羽はトンネルから出たら無くなっていたよなぁ。

3.悪意と善意。今回の大事なテーマなのかもしれないが、なんで最後持って帰ってきちゃうんだよ。

4.君はジブリ流を知っているか?火、水、風、建物、森、などなど全部、ジブリならこう描くんだぜっていう唯一無二の作画の圧力がめちゃ良い。

5.は完全な個人的見解なので怒らないでくださいね。↓






5.大叔父の建物は母なるお腹の中説。海に包まれていたり、産屋が建物の奥にあったり、“わらわら”が熟すと飛んでいくシーンがあったり、この物語は、全てタネを受け入れるところから出産までの一連の流れだったのではないだろうか?例えば真人が一番強い精子だとするなら、産屋に入れたのは受精と捉えることもできるだろうし、途中で一回元の世界に戻った時は出産や破水の合図だったのかもしれないし、最後に扉から出るのは出産と捉えることもできるだろう。
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