ジョディ

君たちはどう生きるかのジョディのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

焼け死んでいく母親のビジョン、母親の妹が新しく母親になり、子供を宿している不快感、父への気持ち、転校先の学校の生徒と喧嘩になり、大事にするために自身を石で打つ行為、勝手に荷物を漁る老婆達、嫌なことを言ってくる不気味なアオサギ…序盤のすべてが悪意に満ちていました。
ナツコと母を探すために落ちた世界では、まるで眠るときに見る夢のような世界でした。絶妙に辻褄が合わない、どこか現実に似ているそれは、もしかしたら「自分が存在したいように存在することができる世界」なのかもしれません。死んだはずの母親も、老婆だったはずのキリコも、産屋にいたナツコも、そして大伯父も…
あの世界で積み木を積んで世界をもっと平和にすることも、悪意に満ちた現世で苦悩しながら生きることもマヒトの選択次第でしたが、彼は現世で苦悩しながら光を求める方を選んでいました。
きっと大伯父の世界に残る方を選んだとして、それは大伯父の世界の模倣にしかならなかったんだろうなと思いました。

難しかったです、何が正解かわからなくて、解釈も人によって全然違うんだろうなって思います。ただ一つだけ言えるのは、あの世界の鳥はみんなかわいくないです。
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