宙

君たちはどう生きるかの宙のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジー小説、映画で生きてきた私にとっては泣いた。後半の怒涛の展開展開も小学生の時に貪るようにファンタジー児童小説が好きで物語の中の世界を旅していた感覚だった。中に入ってる時は現実忘れて夢中に冒険するし、その世界はユートピアだけど物語が終われば現実に戻って生きなくちゃいけない感じ。あの頃は魔法が使えると思ってたし、大きな積乱雲の奥にはラピュタがあると思ってた。いつの間にか歳をとって、私は魔法もラピュタも無いものだと思ってしまっていたから最後は涙ぐんでしまった。

旅する塔の中の世界は、今までのジブリオマージュも多い。個人的にはきっとあの塔は今まで構築されてきたジブリ映画の世界でもあり、宮崎監督が本とか映画で得てきた世界なのだと思う。塔の主も主人公もどっちとも監督自身の過去と現在を投影したものではないかと感じた。

まぁ、結局こんな考察したり考えすぎたりするのもよくない。
ただただ、宮崎駿監督のいる時代に生まれて良かったしこの映画を観られて良かったと思う。
宙