海苔子

君たちはどう生きるかの海苔子のネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレを踏まないようになんとか今日までやってきて、いよいよネタバレ踏まないのきついかなと思って混んでそうだけど土曜日の本日鑑賞した。

まさに、宮崎駿の集大成……

青色のトトロのスタジオジブリ作品っていうところからなんか感動して泣きそうになって、からの序盤から怒涛の火事シーンまででうるっときた。

随所に歴代ジブリを数え切れないほどにちらほらと連想させられてしまった。眞人に出されたシベリア(風立ちぬ)、お父さんの声がキムタク(ハウル)、お父さんが家に置きにきたガラス窓が王蟲の抜け殻のよう(ナウシカ)、アオサギの羽根を拾いながら穴をくぐっていく眞人がめいちゃんっぽい(トトロ)、池のナマズたち(ポニョ)、眞人の弓矢使い(もののけ姫)、わらわらたちがまっくろくろすけとか坊のネズミ姿とかこだま的な可愛さ(トトロ、千と千尋、ナウシカ)、きりこさんがりんっぽい(千と千尋)、きりこさんの家から眺める海(千と千尋)、大叔父様がポニョの父っぽい(ポニョ)、途中からランニングシャツに短パンになる眞人(火垂るの墓)、産屋の御守り(ハウル、千と千尋)、ひみを運ぶインコが荒れ地の魔女を運ぶ家来っぽい(ハウル)、最後に持って帰る石が千尋の髪ゴムっぽい(千と千尋)とか、もう、すべてのシーンにすべてのジブリを感じてしまった。書ききれない…。ジブリ好きには本当にたまらない要素がごっそり。

歴代ジブリを自らオマージュしたような、こんな最強のオマージュなんて他にはないけれど。怖いこと言うと今までの総まとめしたのであとはいつ死んでも悔いはないよ、みたいな宮崎駿からのメッセージにも感じたし、やっぱ流石です…敵いません…って言わせるなにかがある。

そして作画がとんでもない。きれいとかのレベルじゃない。絵画。久石譲の音楽が相まって物語を昇華させている。

眞人の元から持っている強さと、旅を重ねるうちに積まれていく経験が最後の判断に繋がったのがよかった。正直もう一回観て整理したい、もう一度冷静に。

そしてちょっとネタバレ踏んじゃったときに、声優が菅田将暉っていうのが頭に残っちゃってて、ずっと主人公の声が菅田将暉だと思ってたからまさかアオサギのほうだと思わなくて、先入観なしでもう一度鑑賞したい。。。
海苔子

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