宮崎駿の描くガキの解像度はすごい。いるよね、ああいう嫌なガキ。千と千尋の序盤の千もそうだったけど、ガキ特有の邪悪さとか、周りに気を遣えない感じとかをわざとらしくなく描けるのは流石の一言。
本編については前にワンピースの尾田栄一郎が言ってた「宮崎駿はラピュタとナウシカっていうパーフェクトな物語を2つも作っちゃってるから、もう自分で超える意味は無いと思う。だからその上をいくよりも、とにかく自分の作りたい映像の羅列で遊んでる、という印象を受ける」っていう評価が1番しっくりくる気がする。
その観点から見ると冒頭の火事の場面とか、青サギが喋り出すとことか「おおっ」ってなるシーンいっぱいあったから、やりたいこと見せられてるだけなのに満足感はある。
ストーリーも結局、吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」を参考というか題材にしてるなら、主人公の真人は過ちを認めて、自分で自分を決定して正しい道に進んでいったんだからそれでいいんじゃないですか？筋通ってたし。
総じていい映画だったと自分は思います。
