このレビューはネタバレを含みます
面白かった！
統一感のない世界に時に敵意に満ちたへんてこな登場人物
鏡の国のアリスを読んでいる時のようなちょっと不気味な楽しさを味わいました。
ストーリーも今までの作品と比較すると具体性なくて記号的でかなり異質でした。
監督はかなり読者家みたいなのでいろんなイメージや思想をコラージュした作品なんでしょう。
産屋にてナツコおばさんが迎えにきたマヒトに激昂するシーンはなんだかぞくぞくしました。
意地を張っていたマヒトが成長するシーンです。
母の死、戦争、新しい家族、疎開
繊細で混沌とした少年の心を映像を通して感じました。どこまでが少年の主観なのか。
人の生活も綺麗で暖かい物ばかりでなくて汚くて不気味で後ろめたいものでも構成されていて
まとまりのある映像にはならないと解釈します
メッセージが難しいです。
対象をどこにあてて作ったのか知りたいです。
君たちはどう生きるか
作中でも生みの母親からのメッセージとして使われていたし、作品の要なのでしょうが。
もともと中学生くらい向けの本だと思うので、やっぱり子供たちに向けてのメッセージなのかな。
成人済みの人間にも有効であって欲しいと思いました。
