このレビューはネタバレを含みます
穢れと引き換えに生まれる恩恵と物語
ついに集大成なのかな
○火事さえなければ
・「夏子がいなければ」
・"産屋"にこもる夏子
血の穢れから隔離「食べられない」
・ヒミ
・食べられるわらわら
・生まれてくる弟
○戦争さえなければ
・軍需工場の稼ぎ=戦争の恩恵
・悪意の傷
悪意と認める→穢れ(とその恩恵)を直視
○屠る
・インコが食べるのは穢れを知らぬ現実
・殺して食べている、という穢れを知らぬ(ふりをしている)現実の人間
○物語と現実
・積み木を積み上げること
・フィクションに閉じこもる大叔父
・ぞんざいに積む大王→ゆらぐ帝国
歴史をないがしろにした物語の作り手として
・現実で友達を作る、鞄には本→現実ありきの物語の作り手として(帰る先は現実)