このレビューはネタバレを含みます
謎解きのような映画だった。
全部が暗号。映画の中で抽象化されたものを解釈していかなければ何も分からない内容だと思う。私は宮崎駿からの忠告と助言を受け取った。
私の解釈↓
大叔父=宮崎駿
眞人=私たち
鳥=エゴ?かな...
宮崎駿は穏やかな世界を作ろうとしてきたけどそろそろ肉体を失うかもしれない。だから世代交代として私たちにこの後の世界を創ることを託している。善意の積み木を使って世界を創って欲しい、つまり優しい世界。
なつこはスピリチュアルに寄りすぎる人達のことや生きることが辛いと思っている人達のことを表しているから、現実に帰りたくないと言う。
別世界では時間軸がないから居ないはずお母さんがいたり、キリコさんが若くなったりしている。
肉体を持った私たちは全くの善意だけではいられない。頭につけた傷がそれ。でもそれでいいと。それが人間だから、それでも穏やかで優しい世界を創ることを目指して欲しいと言って現実に返された。
別世界に行きすぎず、でも別世界は存在するからその力を借りながら、人間の世界で天国のような優しい世界を創ってほしいと。
鳥はエゴかなあ。
私たちに必要だけどちょっと厄介な存在。
宮崎駿の映画でよく出てくる食事のシーンは現実世界とつながることだ。それで別世界に行きすぎることを防いでいる。この映画ではじめて気がついた!
たくさんの船は生きているのに死んでいる人(自分らしく生きていない人、自分のやりたいことをできていない人)のことで、世の中はそんな人ばっかりだから、目を覚まして本当に生きることをして欲しい。それは自分が心の底から本当にやりたいことをすること。やらなければいけないことじゃない。
私たちが本当にやりたいことを思い出して実行していかないと天国のような優しい世界は創れない。
宮崎駿はどこまで世界の真理を知っているんだろう。最後にこんなに暗号化をしたのは、これで分かるやつはいるか?いるなら世界を変えてみせろよ!って言っているのかも。