このレビューはネタバレを含みます
吉野源三郎の君たちはどう生きるかは中学の時分に読んだきりで、あまり覚えてはいないが、泣けるシーンなどあっただろうか？
良質なアニメであり、宮崎駿監督の集大成と言われれば納得。
途中からイメージの連続で、そういった映画や演劇、小説、漫画に触れていない人は何が何だか分からないだろう。
母の死、弟の生、輪廻転生、食物連鎖、他者との繋がり、ファシズムの鳥頭、自国民のために誤った手を使う指導者、望めば得られる完璧な世界(自己の世界に引きこもる)、それの拒否。
風の谷のナウシカの漫画のラストと抽象化すれば同じ内容かなと思った。
このどうしようもない現実を少しでも良くするために努力するし、神になるというズルはしない。不完全なことから目を瞑らないし、諦めない。
インコ大王ドゥーチェドゥーチェ。かっこいい。
アオサギは単に道化、狂言回しで良いのかな。
特に悪人は居ないんだけど全員どこか足りないキャラクター造形なんだなと
