このレビューはネタバレを含みます
やたら空白が気になった。莫大な幅の世界線を描いているだけ、埋まらないものが何なのか気になったり、うーん、
それと、アニメーションという領域にとにかく少年のような希望を抱いていることがビシビシ伝わってきた。千と千尋のように制作人の体温が伝わるわけでもない。(余白のせいか)でも、表現物が我々の言語だという飾らない意識が好きだった
しつこいようだけど、この余白？が、千と千尋やハウルのように、150%の完全体なアニメーション作品でない(私は、ものごとの接続がとにかく華奢に思った)のが、作品自体が今を生きていて、物語そのもののように届きそうで届かず、乖離しながらも反復して駆動しているのだということを感じた
好みの講義を受けに行ったら、もどかしいくらい会話が下手な人と一コマ分話し続けることになっちゃったみたいな気分 なんて言えば良いんや
私はそういうところでほんとに大事なものを拾うことがあるから、これは褒めてる
そう、でも、大前提、本当に良かった
もっとキザなレビューは言えるし
どれだけ醜くても私にとっては今の世界が楽園だとか、「火はいいものじゃないか」と言ってくれたのを聞いて泣いたとか そういうのはある。
でも、これを褒めちぎることにふけるより、私にとっての生き方をしたい
