そら

君たちはどう生きるかのそらのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿監督が何を語ろうとしているのか、
全てはわかるはずもないので、
まずは自分で考えました。

「あなたを産めて死ねるならいい!」
このシーンでとにかく泣きそうになりました、、、!
カッコ良すぎる、愛に溢れすぎている、、!

最初「風立ちぬ」のようなリアリズムの強い作品かとおもったら、いい意味で裏切られた、、!
意味深なアオサギが途中で窓から覗いていたときに、歯が見えていて、え!!?ってなって、一気にワクワクが込み上げていった!

火事の表現えぐい
周りの人の溶け方、顔がグーンでなる感じ、音、、、ゾクゾクした!

動き方の機微が変態的に細かくてリアル
水が一滴垂れる飲み方
部屋から出る時の表情
アオサギの動きとか本物みたい

ただ、CGとか、表情の感じ?は世代交代をさせようとしているのかなと、、、
それ以外の大きいテーマとしても、世代交代を強く感じました、、!

あとすごく感じたのは、今までの作品で伝えようとしたことの総決算的な印象!
ナウシカ、ラピュタ、トトロ、魔女宅、紅の豚、もののけ、ハウル、ポニョ、風立ちぬ
既視感のある演出、それがまとまっている&抽象度高く詰め込まれている気がする

これを観て、僕は何をしよう、、、!

いやなことがたくさんある世界だけど、
弱い自分だけど、
それも認めて、
「美しく生きよう」と、
「生きねば」と、
悩みながらも進むことが大事ですね

最後にポッケに残っていた石、
あれは僕がこの映画を観て感じた、
これから生きる上で、
心に引っ掛かること、?
なんか上手く言葉にできないけど、
とにかく心に残ったものの表現に思います。
これからあの映画の影響も受けて生きる
自分の心に残ったものかなと!
アオサギが、
「いつか効力もなくなる、けど思っているよりは長持ちするかも」
的なことを言っていたけど、それも宮崎駿監督からのメッセージに思えました!

説明が全くなく、本当にアートという感じ、、。
パンフレットにも解説ほぼなし!そこからも伝わります!!
だからこそ自分で考えることが必要だし、誰かと話がしたい!
友人が、仲間が、何を感じたかを語り合いたい!

あと、原作?の本も、
漫画リメイクしか読んだことがないので、
読んでみたいと思います!


◯以下メモ
戦争中のギリギリの世界のバランス
保つためにたまにつっつく

次の世代に託したい→外野が適当に作ろうとする→崩れる
穢れてない素材を見つけてあつめた、これで作ってくれ、、、→僕は嘘つきなので作れない→それがわかっているなら託したい→インコが適当に作って、壊して、全部が崩れる

家の作りや田んぼのまちなみがびっくりするほど美しく、
それぞれの世界の景色もワクワクして最高

おばあさんズの歩き方がみんなバラバラでかわいかった

なんか今敏味もあった


アオサギ
行ったり来たりする
本当のことを言っているかわからない

マヒト
自らを守るために嘘をついて傷ついた
死んだ母の影を追いかけている
複雑な気持ちから、
ずるいことをしていたけど、
お母さんからの本「君たちはどう生きるか」を読んで、急に成長する

ヒミ
あっちの世界では秩序を守るような存在
こっちの世界では火事で死んでしまった
1年間だけ失踪していた
失踪中の姿で再会した?


飛行機会社?の偉い人
クソほど能天気

ナツコ
母の妹。
父との子供がいる、最後には産んだ
あっちの世界にも行ける

おばあさんズ
使用人っぽい、血の人間を守っている
キクさんはあっちの世界で次の命を見守る人っぽい

インコ
人を食べる、増えすぎている、頭は悪そう
こっちの世界に来るとフンを撒き散らす

「消費社会」
貪り食って、増えすぎて、文句を言って、フンを撒き散らして、破壊する

産んだ作品に、人に、
たかって、叩いて、消費して、何事もなかったように去っていく
形だけなぞって、わかった気になって、なにも本質がわかってない
自分自身もそうなのかもとは思いながら

サギは全員嘘きだ」というサギが言っていることは、本当か、嘘か
矛盾

傷の話
サギの話
もけもけの話
ペリカンの話
産む話
インコの話
積み木の話

◎疑問点
あっちの世界には人間はいるの?いたの?
(インコは人を食べる)
もけもけとペリカンの関係が意味するものはなに?
途中で出てきたバラはなに?
キクさんが最後人形から出てきたのはなんで?
そら

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